ツキノワグマの生態・形態・生息地

ツキノワグマについて

ツキノワグマ(Moon bearムーン・ベア)は別名アジアクロクマ(Asian black bearアジアン・ブラック・ベア)と呼ばれる

食肉目クマ科クマ属に分類される食肉類

分類上は食肉類だが、雑食性でツキノワグマは肉類よりも植物類(木の実)などに依存している。

世界的に見るとアジアに分布するクマだが、日本にも本州と四国に生息している。

ちなみにツキノワグマ(Moon bearムーン・ベア)の名前の由来は前胸部のV字型の斑紋はんもんが「三日月」のように見えるためである。

日本を含むアジアの国々:アフガニスタン、イラン南東部、インド、カンボジア、タイ、韓国、北朝鮮、日本、中国北東部から南部、台湾、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、ミャンマー、ラオス、ロシア東部

※地図上の赤丸は大体の位置を示す

生息域は山地や森林だが、生息域の食べ物が不足すると人里に出没する事もある。

夜行性で、昼間は樹洞じゅどうや岩の割れ目、洞窟などで休み、基本的に夜間に採食する。





体長・体重

体長:120~180センチメートル

体重:40~180キログラム

※日本に生息するツキノワグマは比較的小柄で120~140センチメートルほど


身体能力

走るスピードは速く、短時間なら時速40~50kmで走れる。

泳ぎも得意。

爪のたつものであれば垂直の壁も登る事ができる。

柔軟性があり、狭いところでもくぐり抜ける事ができる。


凶暴性

特に気性が荒いという事もないが、他の多くの動物と同じように子供連れの母親は気が立っている事が多いので遭遇すると危険が伴う。

主食は木の実などの植物類などで、昆虫や小動物、動物の死骸などを食べる事もある。

基本的には人間との遭遇を避ける傾向にあるが、稀に遭遇した人間を襲う場合もあるので注意が必要。

日本国内でもこれまでにツキノワグマに襲われて重症を負った人が数多くおり、最悪なケースでは襲われて捕食されてしまったものもある。

※人間への被害ばかりに目が行きがちだが、ツキノワグマも人間によって被害にあっている。

世界的に見るとツキノワグマは毛皮や胆嚢たんのう、手などの目的で乱獲され個体数を年々減らしている。

特に胆嚢たんのうは「熊胆ゆうたん」と呼ばれる生薬の材料にされるのだが、これを作るためにはクマの胆嚢から胆汁を抽出する必要があり、現代ではクマを生かしたまま胆嚢に直接カテーテルを挿入し胆汁を得る方法が採択されており、この際麻酔は使われず、クマにとってこれは非常に辛く残酷な方法である。





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