先日ファンアートとして遊戯王の「青眼の白龍」のフィギュアを作ったので今日はその紹介と作り方や材料などを記事にしていきますので興味のある方は読んでいってください(#^^#)
もくじ
材料
・軽量石粉粘土
・液体状の粘土(上記の粘土を水で溶いたもの)
・1mmアルミワイヤー(針金)
・0.7~8mm針金
・紙コップ
・爪楊枝
使用する道具
・スパチュラ
・平筆
・棒状のやすり※ダイソーに売っている3本入りの小さいやつがお勧め
・1mm径のピンバイス
・小さいハサミ
・カッター
・彫刻刀セット
・瞬間接着剤
・プラスティックの作業版
ステップ1:実物の大きさを調べてスケールを決める
フィギュアを作る時は先ずは実物の大きさを調べてから、次に1/12などのスケールに当てはめて考えるのですが、青眼の白龍の正式な大きさは公表されてなかったみたいなので、漫画やアニメなどの人型モンスターとの共演シーンなどから大体4メートルくらいではないかと仮定しました。
次にスケールですが、今後もたくさんフィギュアを作る事も考えて小さめの1/48スケールで作る事にしました。※デカいと置く場所に困るため
4メートルを1/48で作ると高さは約8センチほどになり、人型モンスターを1/24スケールで作った場合、並べた時に良いサイズ感になります。
ステップ2:デザインやポーズを決める
デザインやポーズは好みで決めて良いので、自分のイメージする「青眼の白龍」を作れば良いと思います。
私の場合は完全にリアル系のドラゴンにするよりもカードイラストの雰囲気も出したかったので頭をやや大きめに、かつリアルさも出すために手足を長めにデザインしました。
ポーズは初期系のカードイラストをイメージして考えました。
体をくねる、手足を曲げる、ひねるなど、直立の状態からフィギュアに動きを加えるとその分だけ造形難易度が上がるので、慣れるまでは簡単なポーズで作る事をおすすめします。
ステップ3:ステップ1と2で決めた内容を基に完成図を紙に描く
出来れば左右前後の4面から見た完成図を描いた方が後々楽です。
ここでどれだけ時間をかけてちゃんと描くかでフィギュアの出来が大きく違って来ます。
なお、技術的に上手く描けなくても自分の頭の中で各部パーツの大きさがイメージ出来ればOKです。
また、羽や牙、爪などのディティールは描き込まなくても大丈夫ですが、頭や胴体、手足の長さや太さなどは細かく設定して描かないと後で面倒になるのでしっかり描きます。
ステップ4:完成図を基にアルミホイルで芯を作る
首から尻尾までの芯をアルミホイルで作りますが、この時に芯を太く作り過ぎると、後で粘土を盛った時に後悔するので、粘土分を考慮して少し細目に作ります。
ステップ5:芯に粘土を盛っていく
完成図に照らし合わせながら首から尻尾まで芯に粘土をざっくり盛っていきます。
粘土は盛り過ぎても硬化後にやすりで削れるので問題はありませんが、やするのは結構骨が折れる作業なので出来るだけ薄く盛っていきます。
なお、アルミホイルに液状の粘土を塗ってから粘土を盛った方がよくくっつくのでお勧めです。
ステップ6:頭をざっくり作って首に取り付ける
完成図と照らし合わせながら頭の造形をざっくりして首に取り付けます。
どうせ後でやすりで削ったり、粘土を盛ったりするのでざっくりで良いです。
顔の左右のヒレと後ろの3層になっているエラみたいな部分は後で別で作るのでこの段階ではまだ作りません。
ちなみに、口の開口部はちっちゃいハサミで開けてやると簡単です。
ここまで出来たら完全に硬化するまで待ちます。
スカルピーなどと違って速攻で固める方法がないので、私は他のフィギュアも同時進行で作って行き、このように硬化待ち時間を有効利用しています。
ステップ7:頭から尻尾までの細かい造形をしていく
完全に硬化したら頭から尻尾までの細かい造形をしていきます。
なお、細かい造形と言ってもこれで仕上げる訳ではないので、ざっくりで大丈夫です。
先ずは頭の造形を整えて行きます。
盛り過ぎた部分はやすりで削って、足りなかった所には粘土を盛っていきます。
粘土を盛る際は液状の粘土を薄く下地に塗ってから粘土を盛るとよくくっつきます。
口の中はドーム状になっているので、100均などで売っている棒状のやすりがあると便利です。
目の周りのくぼんでいる部分なども棒状のやすりで形を整えて行きます。
この段階で顔の後ろのエラみたいに3層になっている部分を作って行きます。
薄く伸ばした粘土をエラの形にざっくり整えたら頭に乗せて一番上の層を作ります。
2番目の層と3番目の層も同じような感じで作って行きますが、失敗したくない方は硬化させながら次の作業に進むと良いです。
一層作ったら硬化させて、硬化したらやすりで削ったり粘土盛ったりして形を整えてから次の層を作ると言った感じです。
次に首の細かい造形をして行きます。
首の横線は粘土をちねって棒状にして、1本1本首に盛っていきます。
後でまとめて揃えるのでこの段階では長さはバラバラで構いません。
胴体部分まで盛ったらスパチュラで余分な部分を切り落として1本1本の長さを整えます。
次に横線の両側に長めにちねった粘土を盛って、首の造形は一旦終わりです。
胴体から尻尾部分は薄く伸ばした粘土を一節毎の大きさ、長さにカットして貼り付けて行きます。
ここまで出来たら一旦硬化させます。
ステップ8:形を整える
完全に硬化したら手足を付ける前にやすりで削ったり粘土を盛ったりして形を整えて行きます。
先に手足を付けると作業効率が落ちるので止めた方が良いです。
ステップ9:腕と脚を付ける&手や足、爪や牙などの細かいパーツを作る
形を整えたら先ずは腕と脚の第一関節から作って行きます。
先ず腕や脚をつける部分にピンバイスで穴を空けます。
そこに腕と脚、それぞれの第一関節分にカットした針金を差し込みます。
長さや位置に誤りがなければ一旦外して、針金の先端に瞬間接着剤をつけて再度差し込みます。
1~2分放置してからそれぞれの第一関節までの造形を粘土を盛ってしていきます。
ある程度形を整えたら一旦硬化するまで待ちます。
この間に残りの細かいパーツを全部作って行きます。
先ず、頭のヒレのような部分は0.7~8mmの針金を完成図を基にカットしてプラスティックの作業板に形を整えて置きます。
そこに液状の粘土を筆を使って上から塗って硬化させます。
硬化したら余分な部分をやすりで削り落として形を整え、最後に爪楊枝の先端を3本ヒレの先端にそれぞれつけて完成です。
手や足も同じような感じで作って行きます。
爪と牙は紙コップを加工して作ります。
先ず紙コップをハサミで切って分解、適当な大きさにカットして、厚紙として使用します。
爪はカットした紙コップを半円形状の彫刻刀で2回プレスして作ります。
牙はカッターで一旦細長い棒状にカットしてから、ジグザグにカットして1本1本作って行きます。
腕と脚の第一関節部分が硬化したら残りの部分を作って行きます。
残りの部分は針金を使わない方がやりやすいと思います。
腕と脚がつけられたら硬化するまでまた待ちます。
ステップ10:羽を作る
最後に羽を作ります。
羽は1mmのアルミワイヤーと液状粘土で作って行きます。
先ず完成図を基にワイヤーをカットしてプラスティックの板にセットして大きさなどをチェックし、良ければ関節の集結部に粘土を盛って固定していきます。
丸めた粘土に関節を刺していってもOKです。
位置が決まったら液状の粘土を筆で塗って、硬化させます。
硬化しても、粘土の膜が薄いので好きな形状に曲げられるので、羽を曲げたい場合も平に作って行きます。
途中で粘土がひび割れてしまっても液状の粘土を上から塗れば修正出来るので、好きな形に曲げて大丈夫です。
形が決まったら、羽にある程度の厚さを持たせるために何度か液状の粘土を筆やスパチュラを使って塗って行きます。
コツはちょっとずつ塗って行く事です。
塗って、硬化させるを繰り返して仕上げて行きます。
最後に爪楊枝の先端を関節の末端にそれぞれくっつけたら羽は完成です。
なお、根元のワイヤー部分は胴体に差し込むので粘土は塗りません。
ステップ11:細かいパーツや羽を付ける
細かいパーツは根元に液状粘土を付けてくっつけて行きます。
羽は付ける部分にピンバイスで穴を空けて、羽の根元のワイヤーに瞬間接着剤をつけて差し込みます。
差し込んだら形を整えてからワイヤー部分と胴体との接着部分に粘土を盛っていき形を整えて完成です。
ステップ12:仕上げ
全体にやすりをかけて綺麗に整えたり、目玉をつけたり、好きなように仕上げて造形は完成です。
※今更ですが、胴体部分が気に入らなかったので大幅に修正しました
ステップ13:色を塗って完成!
最後に色を塗って完成です。
着色料は何を使っても良いのですが、個人的にはアクリル絵の具をお勧めします(#^^#)
完成品の動画版も是非ご覧ください(#^^#)