名:ボティス(Botis) 別名:オティス(Otis) 序列:17 地位:総裁/伯爵 惑星 :水星 星座:処女宮(おとめ座)
もくじ
ボティスとは
ボティスとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、ボティスは地獄の魔神60個軍団を支配する序列第17の悪魔、偉大なる地獄の総裁にして伯爵であるという。
彼は初めに術者の前に現れる時は醜い毒蛇の姿をしているが、その後は術者の命令に応じて大きな歯と2本の角が生え、輝く鋭い剣を手にした人間の姿をとると言われている。
次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、他の多くの魔神たちと同じようにボティスもまた術者に過去と未来のあらゆる物事を語るそうだ。
また、敵と味方を和解させる事も出来るという。
余り特筆すべき能力がないボティスだが、彼を召喚してその力を借りたい者は彼(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
備考
イタリア発祥とされる18世紀の代表的な魔導書『大奥義書』の中では、ボティスは地獄の司令官アガリアレプトの配下の精霊として紹介されている。
同書によれば、アガリアレプトは地獄の3人の支配者ルシファー、ベルゼビュート、アスタロトに仕える6柱の上級精霊(悪魔)の内の1柱であるそうだ。
また、他にも序列第10の魔神ブエル、序列第11の魔神グシオンなども同書の中では同じくアガリアレプトの配下の精霊として紹介されているようだ。
ちなみに、私が書く悪魔の記事は基本的に英語版の『ゴエティア(マクレガー・メイザース訳)』が元になっているが、魔導書や悪魔解説書によっては同じ悪魔でも見た目や特徴などに関して異なる解釈がなされている場合があるので、見比べて見ると面白いだろう。
先ほど言及した『大奥義書』や19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』などがおすすめである。
これらの本の概要はウィキペディア等で調べる事も可能なので、時間のある方は是非チェックして欲しい。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等
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