獣人 ケンタウロスについて

ケンタウロスとは

ケンタウロスとはギリシア神話に登場する半人半獣の生き物の事。

デザインは馬の首付近から上が人間の上半身である。

英語では一体のケンタウロスを(A)centaurセェントォー(ル)と言い複数のケンタウロスの事をCentaursセェントォー(ル)スと言う。

ちなみに上半身が人間の女性の場合はケンタウレ(Centauress セェントォーレェス)と言うが、女性バージョンのケンタウロスは神話上では存在しないとされている。

※後の創作物や絵画・彫刻などの芸術作品には時折描かれる





起源

ケンタウロスの起源については様々な説があり、昔のギリシアの人が何から着想を得てケンタウロスという生き物を神話に描いたのかは正確には分かっていない。

一説によるとケンタウロス像の起源は騎馬民族であるスキタイ人と戦った昔のギリシア人が馬に乗って戦うスキタイ人の事を見て「馬と一体化した怪物」のように捉えた事からケンタウロスという生き物を思いついたという。


性格

近年の創作物の中でケンタウロスは森の番人や案内役などの役割を担う事が多いが、神話の中に登場するケンタウロスは粗暴で短気、好色で酒好きな半人半獣として描かれている事がほとんどである。

それを物語るエピソードに「ケンタウロス族とラピタイ族との戦い」の話がある。

ーある時ラピタイ族の王の結婚式に招かれたケンタウロス族は祝いの席で酒を次から次へと飲み干し、悪酔いしたケンタウロス族の面々は粗暴な本性をあらわにし、終には王の花嫁やラピタイ族の女を略奪しようとしてラピタイ族と大乱闘になった。

ラピタイ族は王の親友、アテナイ王子テセウスの加勢もあって、激闘の末にケンタウロス族との戦いに勝利したー


射手座・ケイロン

祝いの席で花嫁に手を出そうとするなんてただの獣である。

しかし全てのケンタウロスが粗暴で乱暴者かと言うと、そうでもない。

中には「賢者」と呼ばれ、知恵と良識を持ったケンタウロスもギリシア神話には登場する。

その名はケイロンと言い、彼はアポロンから音楽、医学、予言の技を学び、アルテミスから狩猟を学んだという。

ケイロンは普段は山の洞窟に住み、薬草を栽培しながら病人を助けて暮らし、またヘラクレスやカストールなどの英雄に頼まれて武術や馬術を教えたりもしていた。

ある時ヘラクレスと他のケンタウロス達との争いに巻き込まれ、ヘラクレスの放った毒矢が誤ってケイロンの膝に当たってしまった。

ケイロンは大地の神クロノスの息子であり、不死なのだが最終的にそれが原因で命を落としてしまう。

ケイロンの死を惜しんだ主神ゼウスはケイロンの姿を星にかたどり、射手座にしたという。





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