もくじ
ファー・ダリグとは
ファー・ダリグとはアイルランドの伝承に登場する妖精の一種である。
同じくアイルランドの伝承に登場するレプラコーンやクラリコーンなどと姿形、特徴などが似ているので近い関係にあると言われている。
また、他の多くの妖精と同じようにファー・ダリグは悪戯好きであり、人間を驚かせたり怖がらせたりする事があるが、時に悪戯では済まされないような悪行をする事もあるそうだ。
ちなみにfar darrigとは英語読みであり、アイルランドではfear deargと発音する。
名前の意味は「赤い男」であるが、それはファー・ダリグがいつも赤いコートと赤い帽子を身につけているからだと言われている。
見た目・特徴
ファー・ダリグの特徴は何と言っても「赤」である。
彼等は赤い服を好み、帽子から靴下まで全て赤いものを身につけていると言われている。
また、一説によるとファー・ダリグは身長60cmほどで、とても太っていて、肌は毛深く、鼻や耳は尖っており、ネズミのような顔をしていると言う。
なのでRat Boys「ネズミ小僧」と呼ばれる事もあるそうだ。
度の過ぎた悪戯
ファー・ダリグはその派手な見た目だけでなく、悪戯好きな妖精としても有名である。
先述したように、度が過ぎた悪戯をする事もあり、被害に遭った人間は非常に恐ろしい体験をすると言われている。
ただ、ファー・ダリグ自身は人を傷つけたり、危害を加えるつもりはなく、単に楽しんでいるだけだとも言われているが、あまり出会いたくない妖精である事には変わりない。
ここではファー・ダリグがどんな悪戯をするのかを簡単に記述していく。
先ず、英語版のwikipediaによると人間の赤ん坊をさらって、代わりに妖精の子供を残して行く「チェンジリング」という行為を行う事もあるらしい。
これはもしファー・ダリグが人間だった場合は重い犯罪であり、懲役ものである。
また、一説によると、ファー・ダリグは夜道を歩いている人間に出くわすと、大きな鞄に入れて誘拐し、暗い部屋に閉じ込めると様々な恐ろしい声色を使って誘拐した人間を怖がらせると言う。
これはファー・ダリグが飽きるまで続くらしく、例え解放されたとしてもトラウマになりそうだ。
また別の話では、ファー・ダリグは人間を家に招き、そこで悪戯を仕掛ける事もあると言う。
一方で、自分の気に入った人間や、仲の良い人間には幸運をもたらすとも言われているので、個人的には一度会ってみたい気もする。
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