妖精 ガンコナーについて



ガンコナーとは

ガンコナーとはアイルランドに伝わる妖精の一種で、普段は人気のない渓谷けいこくでひっそりと暮らしているという。

一般的に、ガンコナーは非常にだらしのない性分をしているが、若く魅力的な男性の姿で人間の女性の前に現れ、言葉巧みに誘惑すると言われている。

英語ではlove talkeラブ・トーカーr「愛を語る者」などと呼ばれるガンコナーは、一見するとロマンティックな妖精のように思えるが、実はそうではないらしい。

ガンコナーは酪農場らくのうじょうで働く女性や羊飼いの女性などを口説き落としては堕落だらくさせ、自分に依存させ、周囲の人間達から孤立させた後に無情にも捨て去るという。

一人にされた女性はみなガンコナーを思い、恋焦がれながら死んでしまうそうだ。

ちなみに目の前に現れた魅力的な男性がガンコナーかどうか分からない場合は足元の影を確認すれば良い。

ガンコナーには影がないらしいので足元を見ればすぐに分かるはずだ。





パイプ

ガンコナーはいつも口にパイプ(たばこ)を咥えているが、決して火はつけないという。

何故ならガンコナー(妖精)は煙が嫌いだからだ。

では何故パイプを咥えているのか?

一説にはそれはガンコナーのだらしのない性格と関係があると言われているが、個人的にはただのお洒落であり、ガンコナー的には伊達眼鏡だてめがねのような感覚で身につけているのではないかと思う。


口説きのテクニック

ガンコナーは最終的には女性を破滅させるが、インキュバス(夢魔むま)のように寝込みの女性を襲うような真似は決してしない。

気に入った女性を見つけると、時には数ヶ月、数年かけて相手の事を調べ上げ、どんな方法でアプローチしようか念入りに計画を立ててから声をかける事もあるという。

また、魔力などを用いて強制的に自分に恋をさせるのではなくて、純粋に相手に好意を持たせるように努めるという。

多くの場合、初めは誠実な男性を装って紳士的に声をかけると言われている。





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