オオアリクイの生態・形態・生息地についてそれぞれ簡単に記述していく

オオアリクイについて

オオアリクイは有毛目ゆうもうもくアリクイ科オオアリクイ属に分類されるアリクイで、アリクイの中で最も大きな種である。

有毛目とは哺乳類の分類で、有毛目に分類される動物は現在ではアメリカ大陸にのみ生息している。

アリクイは英語ではanteaterアンティエイタァと呼ばれ、意味は「アリを食う者」である。※オオアリクイ=giant anteaterジャイアント・アンティエイタァ

ちなみに、オオアリクイは1日に14~15時間も休む。

中央アメリカ南部から南アメリカ南部に分布、生息している。

生息域は草原や湿地、開けた森林などである。

体長・体重

体長:1~1.3メートル(尻尾を含めると2メートル前後にもなる)

体重:18~40キログラム

生態

オオアリクイの食性は動物食で、主にアリやシロアリを食べるが、昆虫の幼虫や果実などを食べる事もある。

水分はほとんど食物から摂取する。

オオアリクイの食べるアリの量は1日に3万3万5千匹ほどと言われているが一つのアリの巣から捕食する量は少なく、複数の巣を徘徊して採食を行う。

これは行動圏内の獲物を食べつくしてしまわないようにしていると考えられている。

ちなみに、オオアリクイは長い下を高速で出し入れして採食を行うがその際は1分間に約150回も下を出し入れできる。

オオアリクイは視力が弱いが人間の約40倍と言われる優れた嗅覚を持っており、その嗅覚を頼りに獲物を見つける事が出来る。

歯は一本も生えていない。

身体能力

オオアリクイは基本的に動きが鈍いが、いざという時には時速50kmほどのスピードで走る事ができる。

また泳ぎも得意で幅の広い水場でも泳いで渡る事が出来る。

オオアリクイは体が大きいため木には登らない。

ちなみにオオアリクイ以外のアリクイはみんな木に登る事が出来る※コアリクイなどは1日の大半を木の上で過ごす事が多い

太く大きな尻尾を支えにして後肢だけで立つことができる。

ナックルウォーカー

オオアリクイの歩き方はすり足で、後ろ肢のかかとは地面につけたままで、前肢の長い爪(10cm前後)を内側にたたんで拳(ナックル)を地面について歩く

これは前肢の長い爪を保護するためである。

オオアリクイの長い爪はシロアリの巣を壊したりする時などには欠かせないもので、また外敵に襲われた際に強力な武器にもなるので重要だ。

天敵・捕食者

オオアリクイの主な捕食者はジャガーピューマだが、大人の健康なオオアリクイの場合は滅多に襲われる事はない。

その理由はジャガーやピューマにとってもオオアリクイの長く鋭利な爪が脅威であり、返り討ちにあう危険性があるからだ。

オオアリクイにとって最大の天敵・捕食者は人間であり、食用にされたり、皮を利用するためなどで狩猟の対象にされている。

また、オオアリクイの爪には薬効があると信じている地域もあり、そのために狩猟される事もある。

※その際に返り討ちにあって亡くなってしまった人が過去に何人かいる

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