半魚人 マーマンについて

半魚人とは

半魚人とはヒトと魚類の特徴を合わせたような姿をした伝説上の生物である。

英語では男性の人魚の事を指してMermanマーマンと呼ぶ事が多いが半魚人の事を指してMermanマーマンと呼ぶ場合もある。

ちなみにMerメー(ル)とはフランス語で「海」を意味する名詞である。





見た目・特徴

半魚人と言ったら上の画像のように頭部が魚で人間の身体に鱗やエラ、ヒレなどを足した姿をイメージするのが一般的だがこれは近年の創作物による影響が強く、古くは「魚の衣装をまとった人間」のような容姿であったとも考えられていた。

ちなみに、一説によると半魚人は水陸両棲の生き物であり、昼間は陸で過ごし夜になると海で過ごすと言われている。


神か悪魔か

17世紀にジョン・ミルトンという作家が書いた「失楽園」では「海の怪物」として半魚人が登場する。

また、その後の創作物の中でもたびたび半魚人は邪悪な海の生き物として描かれる事があり、現在ではすっかり半魚人は「海の魔物」としてのイメージが定着しているが、

元々は紀元前から人間達へ様々な文化や知恵などを授ける「海の神」として半魚人は崇められて来た。

また、中世ヨーロッパの民話には海の司教Sea bishopシー・ビショップと呼ばれる半魚人が登場するが、この場合は神でも悪魔でもなく、言葉も話せず、時折人間に捕らえられる海の生き物として描かれている事が多い。


人魚との違い

一般的に上半身が人間で下半身が魚であるのが人魚だとされるが、半魚人は人間のように二腕二脚という姿であるとされている。

ちなみに女性の人魚はMermaidマーメイドと呼ばれ、古くから美しい娘の姿で描かれて来たが、男性の人魚Mermanマーマンは醜い化け物のような容姿で描かれる事が一般的だった。

現在では美男の姿で描かれる事も多い。


雑談

半魚人が出てくる映画は幾つかこれまでに放映されて来たが、近年放映された中でピカイチなのは2017年にアメリカで放映された「The Shape of Waterザ・シェイプ・オブ・ウォーター」である。

この映画は恐らく史上初となる人間と半魚人の恋愛ドラマであり、半魚人を描いた作品の中で最も評価を受けた作品である。

興味のある方は是非一度観て欲しいと思う。





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