精霊 ホブゴブリンについて



ホブゴブリンとは

ホブゴブリンとは主にイングランドやスコットランドなどの伝承に登場する家憑き妖精、または精霊の一種である。

とても役に立つ精霊で、家の掃除やアイロンがけなどをしてくれるそうだ。

他の多くの家憑き妖精や精霊たちと同じように、ホブゴブリンもまた、人前に姿を現す事は稀で、基本的に家主が寝静まった後や出かけている時などに家事の手伝いをすると言われている。

ホブゴブリンは基本的に無害な存在であるが、悪戯好きで、時には人間を困らせて楽しむ事もあるそうだ。

また、ちょっとした事ですぐに怒って出て行ってしまう事もあるそうなので扱いには注意しなくてはならないと言われている。

見た目・大きさ・特徴

ホブゴブリンは一般的に小さな精霊であると言われているが、具体的な大きさは伝承により様々である。

一説によるとホブゴブリンは2~3フィート(30~90センチ)ほどだと言われているが、また別の説では3~6センチほどのとても小さな精霊であるとも言われている。

見た目に関する描写はおおむね一致しており、基本的にホブゴブリンは醜くい容姿をした毛むくじゃらの人間の男のような姿をしていると言われている。

衣服に関しては、裸、またはボロボロの茶色い服を着ているそうだ。

ちなみに、ホブゴブリンに衣服などをプレゼントしてしまうと、その家から出て行ってしまい、二度と戻って来る事はないと言われている。

これはイギリスのブラウニーなども同じで、彼等に衣服をプレゼントしてしまうと、その家から出て行ってしまうと言われている。

また、ホブゴブリンは暖炉や料理用レンジなど、暖かくて居心地のよいところを好むなど、イギリスのブラウニーと見た目や特徴などが似ている事から同一視される事もあるそうだ。

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ロビン・ラウンドキャップ

冒頭でホブゴブリンは主にイングランドやスコットランドなどの伝承に登場する家憑き精霊だと言ったが、実際はヨーロッパの様々な国や地域の伝承にも登場する精霊なので、他の国や地域ではホブゴブリンは悪い精霊であると見なされている場合もある。

また、国や地域によって呼び名が変わる場合もあり、例えば、イングランドの北部にある東ヨークシャー(東ヨーク州)のある地域にはロビン・ラウンドキャップと呼ばれるホブゴブリンの伝承が伝わっているようだ。

ロビン・ラウンドキャップは暖炉の精霊と呼ばれる家憑き精霊(ホブゴブリン)で、基本的には穀物の脱穀だっこくや家事の手伝いなどをする人々の役に立つ精霊であるが、悪戯好きで、時には脱穀した穀物ともみ殻を混ぜたり、火を消したり、ミルクの入ったバケツを蹴り倒したりなどする事もあるそうだ。





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