名:イポス(Ipos) 序列:22 爵位:伯爵/大公 惑星 :火星 星座:天蠍宮(さそり座)
もくじ
イポスとは
イポスとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、イポスは地獄の魔神36個軍団を支配する序列第22の悪魔、伯爵にして、偉大なる地獄の大公であるという。
また、彼はライオンの頭、ガチョウの足、ウサギの尻尾をもつ天使の姿で術者の前に現れるそうだ。
次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、イポスは過去、現在、未来のあらゆる物事を知っているという。
さらに、人間を知的かつ大胆にする事が出来るそうだ。
いつの時代も知的で大胆な男は女性にモテるので、モテない男性はイポスを召喚して力を借りると良いだろう。
なお、その際はイポス(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
備考
『ゴエティア』ではイポスは「ライオンの頭、ガチョウの足、ウサギの尻尾をもつ天使の姿で現れる」という風に記述されているが、19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』では、イポスは「天使の姿または頭と足がガチョウで、尻尾がウサギのライオンの姿で現れる」という風に記述されている。
以下に『地獄の辞典』のイポスの項目に記載された挿絵の画像を貼って置くので参考にして欲しい。
なお、能力や術者にもたらす恩恵については『ゴエティア』とほとんど同じ内容が記述されているが、『地獄の辞典』にはさらに「隠された財宝について語る」という記述が加えられている。
ちなみに、18世紀イタリアの代表的な魔導書『大奥義書』の中では、イポスはネビロスという悪魔の配下として紹介されている。
同書によるとネビロスは地獄の3人の支配者であるルシファー、ベルゼビュート(ベルゼブブ)、アスタロトに仕える6柱の上級精霊の1柱であるそうだ。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等