名:レライエ(Leraie) 別名:レラージュ(Leraje)、レラィエ(Leraye)、ロライ(Loray)、オライ(Oray) 序列:14 爵位:侯爵 惑星 :月 星座:獅子宮(しし座)
もくじ
レライエとは
レライエとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、レライエは地獄の魔神30個軍団を支配する序列第14の悪魔にして、偉大なる力を持つ地獄の侯爵であるという。
彼は緑の服を身にまとい、弓と矢筒を携えた射手のような姿で現れるそうだ。
ゆえに彼は対応星座が獅子宮(しし座)となっているが、人馬宮(いて座)に属すると言われている。
また、能力も射手に関係したもので、彼は射手によってつけられた矢傷を化膿させ、腐らせる事が出来るそうだ。
もう一つの能力も物騒なもので、彼は争いや論争を引き起こすと言われている。
なお、イギリスのオカルティスト、マクレガー・メイザースが英訳した『ゴエティア』の文にはこの「争い」や「論争」の部分は英語でbattles and contestsと書かれているが、contestは「争い」や「論争」の他に「競技」などと訳す事もあるので、レライエをあらゆるスポーツに精通した魔神であると紹介する書籍やサイトなどもあるようだ。
一方で、英語版のウィキペディアには「Leraie is described as an archer who starts battles and putrefies arrow wounds」と書かれており、contestsという単語は用いられていなかった。
なお、彼を召喚してその力を借りたい者は彼(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
備考
レライエと見た目が類似している魔神にバルバトスという者がいる。
バルバトスは公爵の地位にある序列第8の魔神だ。
『ゴエティア』の本文には彼の見た目に関する記述はないが、同書と関係の深い魔導書『悪魔の偽王国』には「弓使い(射手)」の姿で現れると紹介されているので、特徴の似ているレライエとバルバトスを同一の悪魔であるとする考えもあるようだ。
ちなみに、レライエもバルバトスも地獄の魔神30個軍団を支配するという点でも一致しているので信憑性は高いのではないだろうか。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等