ライオンの生態・形態・分布・生息地についてそれぞれ簡単に記述していく

ライオンについて

ライオンは食肉目ネコ科ヒョウ属に分類される大型の肉食獣でサハラ砂漠以南のアフリカに広く分布するアフリカライオンとインド北西部の森林国立公園にのみ生息するインドライオンがいる。

※地図の青い部分が現在の分布で赤い部分は過去の分布

※アフリカライオンの生息地は中央アフリカ(サハラ砂漠以南)だがコンゴの熱帯雨林は除く

※一般的にライオンと言えばアフリカライオンの事を指す

ライオンは古くからヨーロッパでは強さの象徴とされて来たが、大きさは猫科の動物の中では二番目で、一番大きいのはアジアの強さの象徴トラである。

ライオンのたてがみは強さの象徴・首を守る役割があるとされている。

野生下でのライオンの寿命は非常に短く、特にオスが十年以上生きる事は稀である。

体長・体重

・体長:1.6~2.5メートル

・体高:100~125センチメートル

・体重:150~250キログラム

ライオンの群れ

ライオンは猫科の動物にしては珍しく「プライド」と呼ばれる群れを形成する。

「プライド」とは通常メスで構成されたグループ(姉妹・従姉妹10頭前後)とオスで構成されたグループ(兄弟1~2頭)からなり、

オスだけのグループは「コアリクション」と呼ばれる。

オス(コアリクション)が「プライド」のリーダーとなって群れを守り、メスグループが狩をする。

子供のオスは通常2才半~3才で群れからリーダーに追い出される

追い出された子供は兄弟がいれば「コアリクション」を形成し新しい群れを作るために他の「プライド」のオスと戦う。

兄弟のいない追い出された子供は単独で放浪する「ノマド」となる。

ライオンの子殺し

群れを乗っ取ったライオンは先ずその群れの子供を全て襲って殺してまうが、これは子供を持つメスは長い間発情せず交尾ができないために行われる。

さらにオスライオンの生殖期間が3年ほどという事もこの「ライオンの子殺し」の大きな要因になっている。

つまりせっかく群れを乗っ取ってもメスが発情してくれないと生殖期間の短いオスは自分の子孫を残せなくなるという事になりかねないのでメスの発情を促すために「子殺し」を行うという事。

身体能力

ライオンはメスが狩をするがその際の獲物を追いかける速度は40~60km/hだが、全力で走れるのは通常200メートル以下

ちなみに英語版のウィキペディアで調べると最大時速80kmと書いてある。

噛む力、咬合力は人間の凡そ4倍ほど。

インドライオン

インドライオンはアフリカライオンと比較すると小柄で体色も薄くタテガミも短い。

数もアフリカライオンよりも遥かに少なく、現在は523頭がインド北西部にあるギル森林国立公園の野生生物保護区に生息しているだけとなっている。

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