名:マルファス(Malphas) 序列:39 地位:総裁 惑星 :水星 星座:白羊宮(おひつじ座)
もくじ
マルファスとは
マルファスとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、マルファスは地獄の魔神40個軍団を支配する序列第39の悪魔、強大にして有力な地獄の総裁であるという。
また、彼は初めに術者の前に現れる時はカラスのような姿を取るが、その後は術者に命令に応じて人間のような姿を取り、しわがれた声で話すそうだ。
次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、マルファスは建築術に優れており、家屋や塔、要塞などを建造する力を持つという。
また、敵の神殿や塔などを破壊する事も出来るようだ。
他にも術者に良き使い魔を授けたり、※詐欺師を呼び集めたり、いかなる敵の願望や考え、成果などを破壊したりする事が出来るそうだ。
※英語版のwikipediaには詐欺師ではなく「技術家や熟練工を呼び集める」という風に記述されている
なお、マルファスは喜んで生贄を受け取るが、生贄を捧げたものを欺くと言われている。
また、術者はマルファス(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておくべきであり、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
備考
『ゴエティア』にはカラスのような姿で現れるとされているが、19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』のマルファスの項目の挿絵には片手に建築に使うようなヘラを持ち、ズボンを履いたカラス人間のようなものが描かれている。
ちなみに、マルファスの見た目と能力に関する記述は序列第38の魔神ハルファスと類似している。
『地獄の辞典』では両者は同一の悪魔であるという見解が述べられているようだが、実際に、両者共に鳥類の姿で現れ、また塔や要塞などの軍事設備を建築する力を持っている。
見た目に関しては、マルファスがカラス、ハルファスが鳩の姿で現れるという違いがあるが、主な能力、塔や要塞を建築する力を持つという点では同じである。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等
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