名:ロノウェ(Ronove) 別名:ロネウェ(Roneve)、ロノベ(Ronobe)、ロンウェ(Ronwe) 序列:27 爵位:侯爵/ 伯爵 惑星 :月 星座:人馬宮(いて座)
もくじ
ロノウェとは
ロノウェとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、ロノウェは地獄の魔神19個軍団を支配する序列第27の悪魔、侯爵にして偉大なる伯爵であるという。
なお、彼は怪物の姿で術者の前に現れるそうだが、同書には彼の外見に関する詳しい描写はないので、怪物の姿と言ってもどのような怪物の姿なのかは定かではない。
次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、ロノウェは修辞学を教えるのがとても上手いそうだ。
また、言語に関する知識や良き使い魔、敵味方からの好意などを与えると言われている。
つまり、ロノウェを召喚し使役する事で、誰でも簡単に外国語をマスターする事が出来、さらに雄弁になれるという事だ。
おまけに日常のちょっとした家事や雑用を任せられる使い魔や、どんな人からの好意も得る事が出来る。
さて、術者に様々な恩恵をもたらすロノウェだが、術者は彼(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
※修辞学は聴衆や読者を説得するために言葉や文章の表現方法を研究する学問の事である
備考
先ほど『ゴエティア』にはロノウェの外見に関する詳しい描写はないと言ったが、一般的には「ロノウェの外見」として定着している姿がある。
それは19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』のロノウェ(ロンウェ)の項目に描かれた挿絵の姿である。
怪物と言うよりは、手が異様に長い小鬼または小悪魔のように見えるがどうだろうか。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等