イリエワニの生態・形態・生息地

イリエワニについて

イリエワニはワニ目クロコダイル科クロコダイル属に分類されるワニで、現生のワニ類および爬虫類の中では最大級の一種である。

イリエワニ(入江鰐)は海水への耐性が強く、海流に乗って島から島へ移動する事もあり、英語ではSaltwater Crocodileソルトウォーター・クロコダイルと呼ばれる。

インド南東部からインドネシア、オーストラリア北部などに分布、生息している。

イリエワニの生息域は広く、河口や沿岸部などから河川の上流域や湖、池沼などの淡水域にも生息する。

主に汽水域きすいいき(海水と淡水が混じり合っている水域)に生息し、マングローブ林(亜熱帯地域の河口汽水域の塩生湿地に成立する森林)などを好む。





全長・体重

体重:オスで3.5~6メートル、メスで2.5~3メートルほど

体重:オスで1000~1200キログラム、メスで100~875キログラムほど

オスの方がメスよりも大きくなり、平均全長は4メートルほどで、体重は450キログラムほど、大きな個体は6~7メートルほどにもなり、体重は1tを超える。

メスも大きな個体になると4メートルを超える事もある


身体能力

イリエワニの噛む力は実際に測定された動物の中で最も強く、およそ人間の48倍ほどもある。

噛む力は強いが口を開く力はとても弱く、ダクトテープを口の周りに2~3周させるだけで、全く口を開けられなくなる。

陸上では動きが鈍いイリエワニだが、水中では時速24~29kmの速さで泳ぐ事が出来る。

また、長距離を泳ぐ事もでき、過去には西表島や八丈島、奄美大島など、日本国内にまで泳ぎ着いたという記録が残っている。


捕食方法

イリエワニの食べ物は魚や甲殻類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類などで、基本的に水辺に近づいてくる獲物を待ち伏せして、獲物が近づくと水中から一気に飛び出して仕留める。

大型の哺乳類などの場合は先ずは水の中に引き込んで、噛み付いたまま体をぐるぐると回転させて肉を食いちぎって食べる。

この噛み付いまま体を回転させる事を英語ではDeath rollデス・ロール死の回転と呼ばれる。





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