名:ストラス(Stolas) 序列:36 爵位:大公 惑星 :木星 星座:双魚宮(うお座)
もくじ
ストラスとは
ストラスとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、ストラスは地獄の魔神26個軍団を支配する序列第36の悪魔、偉大にして有力なる地獄の大公であるという。
また、彼は最初に術者の前に現れる時は強大なカラスの姿を取るそうだが、その後は人間の男性の姿を取ると言われている。
一方で、『ゴエティア』と関係の深い魔導書『悪魔の偽王国』にはゴイサギという夜行性の鳥の姿で現れるとされている。
※ゴイサギ(五位鷺):ペリカン目サギ科ゴイサギ属分類される鳥類
出典 Wikipedia
では次にストラスの持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、彼は人間に天文学(占星術)と、薬草や貴石の効能を教えるそうだ。
『魔導書ソロモン王の鍵(青狼団)』には他にも、ものごとの本質を見極め、見通す力を与えるという風に記述されている。
なお、術者はストラス(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておくべきであり、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
ちなみに、貴石とは宝石の分類で、ダイヤモンドやルビー、サファイア、エメラルドなど、希少性が高く高値で取引される宝石の事だそうだ。
備考
『ゴエティア』ではカラス、『悪魔の偽王国』ではゴイサギの姿で現れるとされるストラスだが、19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』のストラスの項目の挿絵には冠を頭にのせた足の長いフクロウ(ミミズク)が描かれている。
英訳された本文を読んでみるとハッキリと「フクロウまたは人間の男性の姿で現れる」という風に記述されている。
なお、上記の挿絵は挿絵画家M・L・ブルトンの作品である。
彼は多くの悪魔たちを世で初めて画像化した芸術家であり、彼の作品は後世の悪魔学における悪魔のイメージに大きな影響を与えたと言われている。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等
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