狼男の正体や満月との関係について分かりやすく記述していく

オオカミ男とは

オオカミ男とはオオカミの姿に変身した人間の男性、または半狼半人の姿に変身した人間の男性、オオカミに憑依されたりした人間の男性の事である。

英語ではWerewolfウェアウルフと言うが、このwereは人間の男性を意味する古英語werに由来する。

ちなみに女性の場合、日本語ではオオカミ女と言うが英語ではそのままWerewolfウェアウルフと言う。

※複数形はWerewolvesウェアウゥ(ル)ヴズとなる

オオカミ男と満月

オオカミ男と言えば満月の夜にオオカミに変身すると一般的に世に広まっているが、これは映画や小説の影響によるところが多く、民間伝承では満月とは限らず新月やクリスマスから聖燭祭せいしょくさいにかけての期間や満月以外の日にオオカミに変身するとされるものもある。

しかし、昔から満月の夜というのは不思議な現象が起こったり、人々を狂気に走らせたりする何かがあるとされて来たので「オオカミ男=満月の夜」という風に考える人が多かったであろうと推測できる。

ちなみに映画や小説の影響を強く受けた説は他にも「オオカミ男は銀に弱い」や「オオカミ男に噛まれた者はオオカミ男になる」というものがある。

オオカミ男の正体

オオカミ男は伝説上の生き物なので、正体などあってないようなものだが、調べてみると幾つかそれらしい記述(説)を見つける事ができたので以下に記す。

多毛症の患者

多毛症は全身または体の一部に異常に毛が生える状態であり、見た目が獣(オオカミ)のように見える事からこれを患った人々がオオカミ男の起源ではないかとする説。

狂犬病にかかったオオカミや人間

~狂犬病とはイヌやオオカミ、人に感染する流行病であり、これに感染したイヌ、オオカミは非常に凶暴になる事から昔の人は狂犬病に感染したオオカミをモンスターのように考え、またこれに感染したイヌやオオカミに噛まれると人間も凶暴化すると考えた~

狂犬病に感染したオオカミまたは人間をオオカミ男の起源とする説。

罪人

~魔女裁判が盛んに行われた14世紀から17世紀の頃、墓荒らしや大逆罪、魔術などは重罪とされ、それ等の容疑で有罪となった者は「オオカミ」と呼ばれた。

また、その頃「オオカミ」と認定された者は罰として7~9年間、月明かりの夜にオオカミの格好をし、オオカミのように吠えながら野原でさまよわなければならない掟があった~

「オオカミ」と認定された罪人がオオカミ男の起源であるとする説。

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