オオカミの生態・形態・生息地についてそれぞれ簡単に記述していく

オオカミについて

オオカミは食肉目イヌ科イヌ属に分類される哺乳動物で、現生のイヌ科に分類される動物の中では最大種である。

ちなみに世界には様々な種類のオオカミが生息しているがそのほとんどがタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の亜種であり、通常「オオカミ」といったらこのタイリクオオカミを指す。

またハイイロオオカミの毛色は灰色だけでなく黒や茶や、ほぼ白に近いことがある。

ユーラシア大陸(ヨーロッパとアジアを合わせた大陸)と北アメリカ大陸の大部分に生息している。

※画像はwikipediaより抜粋して編集したものであり、緑に塗りつぶされた部分が現在のオオカミの分布で、赤色に塗りつぶされた部分は以前の分布であり、現在は生息していないとされている。これを見れば以前は世界中にオオカミが分布していた事が分かる

オオカミの生息域は上記の分布図を見れば分かる通りかなり広いので、その生息環境は森林地帯山岳地帯半砂漠地帯温帯地域から寒冷地帯までなど地域によって様々である。

体長・体重・体高

体長:100~160センチメートル

体重:16~60キログラム

体高:60~90センチメートル

オオカミの大きさは地域や環境によって様々だが、高緯度こういど(北極や南極に近い寒帯地域)に生息する個体の方が大きくなる傾向があり、これを「ベルクマンの法則」という。

※ベルクマンの法則はオオカミに限った事ではなくて、「同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きくなる」といったもので、これは他の動物にも当てはまる

この事からも現存するオオカミの中で最も大きいのはロシアに生息するシベリアオオカミ(ツンドラオオカミ)だと言われている。

身体能力

オオカミの噛む力、咬合力は凡そ人間の2.5倍ほど。

平均トップスピードは時速50~60kmほどで、最も足が速い個体になると時速70kmに達する事もある。

そして最高速度を保ったまま20分程度、時速30km前後なら7時間以上も獲物を追い回す事が出来る。1日に70kmも動き回る事もある。

また、泳ぐ事も得意で地域によっては魚類を主食とするオオカミもいる。

群れ・狩りの方法

オオカミの狩りは決まって群れで行われるが、ペアで狩りをするのが最も効率がよいとされている。

また狩りの成功率は群れの頭数や環境によって大きく左右される。

※一般的に群れの数が多ければ多いほど狩の成功率は上がる

群れは平均で7~8頭の大人で構成され、最上位のオスとメスのペアによって統率される。

オオカミは基本的に一夫一妻制で、生涯を通じて同じ相手と結ばれる事もある。

また、最上位のペアのみが1~3月にかけて交尾を行い、その約三ヶ月後に出産をする。

生まれた子供は群れ全員で世話をし、十分に成長した子供は他の群れに加わるために旅に出る。

ダイアウルフ

ダイアウルフは約30万年から1万年前のアメリカ大陸に生息していた歴史上で最も大きいイヌ科の動物であり、現在は絶滅している。

大きさは現生のタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の大型の種と同程度だが、よりどっしりとした体つきをしており、平均するとダイアウルフの方が大きかったとされている。

絶滅の理由ははっきりとはしていないが、最終氷期後に絶滅したと言われている。

ちなみに日本のアニメ「もののけ姫」や海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」に登場する大型のオオカミはこのダイアウルフであると考えられる。

※「ゲーム・オブ・スローンズ」に関しては作中で既に「ダイアウルフ」と言っている

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