貧乏人の戯言「お金持ちになんてなれなくても良いじゃないか」

ないものねだりと言いますか、貧乏人ほど金持ちに憧れるものですよね。

金があればあれも出来るしこれも出来る。

何よりも悠々自適な暮らしが送れると兎角思いがちですが、例外を除けば世の中の金持ち達の多くは悠々自適とは程遠い日常を送っているのが現実です。

私の母親の彼氏はバーをいくつか経営している方で、年収は数千万ほどと間違いなくお金持ちですが、傍から見てもとても忙しそうです。

バーの営業に加えて、お客さんの接待や近隣の飲食店オーナーとの交流会などがあったりと、とにかく忙しそうです。

まあその方の場合は病気の母親と年老いた祖母の介護もご自分でなさっているので、余計に忙しいのかも知れませんね。

ちなみに、その方の経営されているバーの客層は中年のお金持ちの方が多いので、私もお店に足を運んで彼等のお話を伺う事が良くあるのですが、やっぱり「お金持ちは忙しそうだ」というのが私の考えです。

一流企業の重役を務める方なんかは責任のある立場ですから常に緊張感を持って仕事に向き合っていますし、たまの休みは家族サービスに時間を使ったりなどと、ご自分の趣味に当てる時間はほとんどないそうです。

ただ、やっぱり自営業を営まれている方は、特に大変で、例え成功してお金をたくさん稼げるようになっても常に時間に追われている印象ですね。

私なんかからすると、もし自分が自営業で成功したなら優秀な従業員を雇って自分の代わりに仕事をさせて、自分は好きな事だけして暮らす方が良いんじゃないかと思ってしまいますが、どうやらそれは貧乏人の発想らしいです。

先ず、自営で成功されるような方はご自分の仕事に他人には想像も出来ないほどの誇りを持っておられます。

なので、どんなに成功してお金を稼ごうとも、どんなに優秀な従業員を雇おうとも決して仕事を他人任せにしないんですよね。

お金持ちで悠々自適な生活を送れるケースというのは個人的には2パターンしかないのかなと思います。

一つは「宝くじの高額当選を勝ち取った」場合と、もう一つは「親が大金持ちで働かなくても一生暮らしていける」というような場合です。

どちらも共通しているのは自分では努力せずに大金を得ているというところですね。

このように自分で努力せずにお金を得た場合にのみ悠々自適な生活が送れると個人的には考えています。

要は努力してお金を稼げるようになった方は継続して努力して、さらなるお金を生み出そうと躍起になるので結果常に時間に追われるような生活を続けるという事で、反対に努力せずに大金を得た方はその先も努力せずに悠々自適な生活が送れるという事ですね。

多分、というか絶対、我々貧乏人が思い憧れているのは後者のパターンですよね。

「努力せずに大金を得る」、これ以外に悠々自適な生活が送れる方法は私には思いつきません。

でもそんな事は願ったってどうにかなるものではないので、現実に目を向けなければなりません。

要は「成功するかは分からないけど一生懸命頑張ってお金持ちになるか」または「生きていくのに必要最低限のお金を稼ぐ事に尽力する」という事ですね。

これはもう個人の「生き方」なので、私が偉そうにどうのこうの言う事は出来ませんが、趣味や遊びの時間を大事にしたいなら後者の「生きていくのに必要最低限のお金を稼ぐ事に尽力する」に限ると思います。

何度も言いますが、努力して大金を稼いでいる方は基本的に忙しい日常を送っています。

そして、努力せずに大金を得る事は基本的には不可能です。

それでも趣味や遊びの時間を大事にしたいなら、もうお金持ちになるのは諦めるしかないと思います。

逆に言えば、お金持ちになんてなれなくても趣味や遊びの時間があれば人生楽しめるという事です。

もちろん、食うにも困るほどお金がない場合はいくら時間があっても人生は楽しめないので必要最低限の収入は確保する必要があります。

月に数十万も稼ごうとすれば、それには多大な労力やスキルが必要になってくるかとは思いますが、月に数万~十万程度なら誰でも比較的楽に稼げる可能性はあると思いますよ。

私自身現在ニート状態ですが、月に数万~十万程度は投資で稼げています。

なんかこう聞くと一気に胡散臭くなるかも知れませんが、投資って正しくやれば基本的に失敗しないんですよね。

ギャンブルではないので投資には必勝方というかほぼほぼ勝てるやり方というのがあるんですよ。

でも例えその方法を知っていたとしても大抵の人は実践出来ないんですよね。

頭では分かっていても欲に目がくらんだり、お金を失う恐怖に負けてしまったりと、とにかく難しいんです。

ちなみに私がやっているのは仮想通貨への投資です。

取引するのは数カ月~年に一度ほどで、さらに現物オンリーなのでそんなに儲かりませんが、平均すると月に5~10万程度の収入にはなっています。

私は結婚もしているので、月に5~10万程度じゃとてもじゃないが生活出来ないので、現在はバイト時代に貯めたお金と投資で何とかギリギリ生活しているというような感じです。

もう少し投資に集中してやればもしかしたら収入をもっと上げる事も出来るのかも知れませんが、そうしてしまうとなんか上手くいかなくなるような気がするんですよね。

なんかああいうのって生活をかけたり、必死になればなるほど上手くいかなくなりませんか?

多分焦って周りが見えなくなるというのが主な原因だと思うのですが、ともかく私は投資メインの生活は送りたくないので、投資の方は現状維持で行きたいと思っています。

これは余談ですが、私は芸術家なので自分の作品をネットを通じて売ったりもしています。

でも、もちろんほとんど売れませんので収入源にはなっていません。

というか芸術活動の方は99%趣味でやっているので、そこで大きく稼いでやろうとかそんな気はさらさらありませんけどね。

と、まあ話が大分それてしまいましたが、要は私が言いたい事は「お金持ちになるのは大変」そして「お金持ちになってからも大変」だったら「お金持ちになんてなれなくても良い」という事なんですよ。

付け加えると、お金なんていくらあっても幸せになれないし、お金に固執すると人はどんどん醜くなるという事ですかね。

人間年取るとそれまでの人生の積み重ねが顕著に表れます。

遊びや趣味に没頭して来た人は表情も感情も人間関係も豊になりますが、お金に固執して来た人はもう本当にただのお金大好き人間になります。

お金を稼ぐ事だけが全てのような感じで、価値観も大分偏っていきます。

話す事もお金の事ばかり、人の判断基準もこれ全てお金になります。

周りに集まる人間も同じような感じの人達ばかりで、上辺だけのペラペラの人間関係しか築けません。

そして、老後は自分の子供や孫に「遺産だけ残して早く死んでくれ」と思われる事でしょう。

もちろん、私が言っている事はちょっと極端過ぎるかもしれませんが「中らずと雖も遠からず」的な感じでそこまで的外れではないと思います。

実際私の周りのお金持ちはそんな感じの可哀想な人が多いです。

皆さんはそんな人間になりたいですか?

私は絶対に嫌です。

お金がなくても豊かな人生を送りたいものです。

本当なら私だって所ジョージさんみたいにお金もあって、さらに趣味や遊びの時間もあるというような人生を送りたいですが、現実的に考えればそんな事は夢のまた夢でしょうね。

所さんのように遊びや趣味が仕事になって、それが大金を生むなんて宝くじで5億当てるのと同じくらい難しい事だと思います。

なので、やっぱり私のような小市民はお金持ちになる事を目指すのではなくて、お金稼ぎは必要最低限にとどめて、後は遊びや趣味に没頭するのが豊かな人生を送るのに最もベストな選択なのではないでしょうか?

とは言っても、家庭があったり親の介護があったり、もう既に会社で責任ある立場にあったりすると中々そうもいかないとは思いますが、それでもお金に固執する事は止めた方が良いと思います。

ちなみに、趣味にお金がかかるから収入を上げたいというケースも多々ありますよね。

良くある例で言うと、バイクや車が趣味というパターンで「維持費やカスタム費などにとにかくお金がかかるのでなんとかして収入を上げたい!」というようなケースですかね。

他人の趣味にとやかく言うのは野暮の極みなので極力控えたいところですが、個人的には収入に見合った趣味を享受するべきだと思います。

こう言うとこれまで私が言ってきた事と矛盾するかも知れませんが、趣味や遊びに全振りして後の事はおざなり、というのも良くないのかなと思うんですよね。

例えば、2000万円のフェラーリを買ったは良いけど、維持費やカスタム費用が嵩むから住まいは家賃3万円の事故物件とか。

このような感じだと健全だとは言えないですよね。

まあ、それでも金が全ての人間よりは遥かにマシだとは思いますよ。

何度でも言いますが、金が全ての人間はつまらないです。

話す事も考えている事も何もかもつまらないです。

勘違いされてしまうかも知れませんが、私はお金持ち批判をしている訳ではないんですよ。

自分の好きな事を追求した結果お金持ちになっていたというような方は尊敬しますし憧れてもいます。

私が良くないなと思っているのは金儲けが全てというような方達だけです。

だから、例え相手が貧乏人であったとしても守銭奴で金儲けしか考えていないような人間を私は称賛しません。

だからと言ってお人よしでお金にだらしないというような方も称賛しませんけどね。

と、まあ色々と話が脱線しましたが、最後に一言だけ言わせてください。

「お金持ちになんてなれなくても良いじゃないか!」

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