名:ゼパル(Zepar) 別名:セパル(Separ) 序列:16 爵位:公爵 惑星 :金星 星座:双児宮(ふたご座)
もくじ
ゼパルとは
ゼパルとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、ゼパルは地獄の魔神26個軍団を支配する序列第16の悪魔にして、偉大なる地獄の公爵であるという。
彼は、赤い服と赤い鎧を身に着けた戦士のような姿で術者の前に現れるそうだ。
次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、ゼパルは女性が男性を愛し、相思相愛になるように仕向けると言われている。
また、女性を不妊にして子宝に恵まれなくする事も出来るという。
見た目と能力の関係性が深い序列第15の魔神エリゴスとは違い、ゼパルの見た目と彼の持つ能力の関係性は薄いようだ。
なお、女性を不妊にする能力に関しては、時代が時代なら例えば敵国の王家に跡目が生まれないように仕向け、跡目を巡る内乱などを起こさせる事も可能だが、これは余りにも間接的過ぎるのでやはり見た目との関係性は薄いと言えるだろう。
ところで、一見すると彼の能力は男性に向けた能力のように思えるが、妊娠をしたくない女性にとっては彼の女性を不妊にする能力は非常に利用価値のあるものだろう。
いずれにせよ、ゼパルを召喚してその力を借りたい者は彼(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
備考
ゼパルの別名はセパル(Separ)であるが、ソロモン72柱の悪魔の中にはもう一人だけ「セパル」という名の別名を持つ魔神がいる。
それは序列第42の魔神ウェパルである。
両者は同じ別名を持つ事から同一の悪魔ではないかとも考えられているそうだ。
例えば、19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーは自身の著作『地獄の辞典』の中でゼパルはウェパルの別名ではないかという見解を述べているそうだ。
ちなみに、ウェパルはソロモン72柱の悪魔の中にたったの2柱しかいない女性の姿をした魔神であるという。
正確には人魚の姿をした魔神だが、女性の姿をした魔神はウェパルと序列第56の魔神グレモリーしかいないそうだ。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等