もくじ
ハイイログマについて
ハイイログマは北アメリカ北西部に生息する食肉目クマ科クマ属に分類されるヒグマの亜種である。
ハイイログマは英語圏ではGrizzly bearと呼ばれ、この「Grizzly」は元々は「灰色の~」を意味する英単語Grizzled から来ている。
毛先が白っぽい事からこのような名前がつけられたが、全ての個体が灰色(グリズリー)な訳ではなく、被毛の色には白っぽいブロンド(金色)から黒に近い暗色まで幅が広い。
ちなみにヒグマはBrown bear と呼ばれ、日本・ロシアなどを含むユーラシア大陸から北アメリカ北西部に生息しているが、この中で北アメリカ北西部に生息するヒグマの事をGrizzly bearという。
ハイイログマの成体は体が非常に大きくなり、出くわした人間にとって非常に脅威になるが主な食べ物は木の実や草、根、ガなどで肉については死肉を食べる事が多く、性格も臆病なものが多いので発情期や飢え、子育て中、季節的な理由などがない場合は接触を避け向こうから逃げる事がほとんど。
体長・体重
・体長:1.5~3メートル
・体重:100~500キログラム
生息域
森林、特に好むのは所々に開けた野原があり、さらに川に出られる針葉樹林
食べ物
雑食性で木の実・草・根・死肉・魚類を食す
※季節によっては大型の草食獣を捕食する事もある
身体能力
・全力で走ると時速40~60km出せる
・泳ぎも得意でマスやバス、サケなどを巧みに捕まえる事が出来る
・木登りに関しては、比較的に若い個体は体重がそこまで重くないので得意だが、成体になると自重が重過ぎてほとんど木登りはしない
・噛む力、咬合力に関しては凡そ人間の7倍ほどで鉄製のフライパンに穴を開ける事が出来るので、人間や大型草食獣の骨などを噛み砕く事は安易に出来る
ハイイイログマとホッキョクグマのハイブリット
自然界にはハイイログマとホッキョクグマの混合種(ハイブリット)の存在が確認されている。
ハイイログマの生息する北アメリカ北西部はホッキョクグマの生息する北極海に面している事からこの2種は縄張りを共有しており、さらに遺伝的にも近く、交配が可能なので自然界に2種のハイブリットが誕生したと言われている。
しかし本来、両者はお互いに避ける傾向にあり、さらにハイイログマは陸上で生活、繁殖し、一方のホッキョクグマは氷上で生活、繁殖するので以前は自然界にこの2種のハイブリットは存在しないとされて来たが、
存在が確認された現在、一説によると地球温暖化により狩場を失ったホッキョクグマが頻繁にハイイログマの生息域に上陸したために雑種が誕生したと言われている。
※このハイブリットは両者の特徴を掛け合わせたような見た目をしている
クマの恐怖
クマは陸上の肉食動物の中で最大級の大きさなので、いつの時代も人間にとって脅威の存在であった。
今日ではクマの恐怖を描いた作品がいくつも製作されており、実際に遭遇しなくてもクマの恐ろしさを知る事が出来る。
中には誇張し過ぎた物や見る価値のないものあるので、ここで幾つか個人的なおすすめの作品を紹介していく。
先ず小説では日本最大の獣害事件である三毛別羆事件をモチーフにした「羆嵐」や「慟哭の谷」がおすすめである。
次に漫画では「シャトゥーン」がおすすめだが、漫画なので少し誇張されているところもある。
最後に映画ではカナダ映画の「ブラックフット」というのがおすすめ。これは実際に起こった話をモチーフにしているのでクマのリアルな恐怖を感じる事が出来る。
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