もくじ
クラーケンとは
クラーケンとは北欧(北ヨーロッパ)に民間伝承される巨大な海の幻獣であり、グリーンランドやノルウェー沿岸の冷たい海(深海)に生息すると言われている。
ちなみに、クラーケンはよくギリシア神話をモチーフにした創作物によく登場するので神話に登場する海の怪物だと誤認される事があるが、クラーケンは主に中世以降の船乗り達によって世に知れた怪物なのでギリシア神話とは関係はない。
見た目・大きさ
クラーケンの見た目として最も一般的なのは巨大なタコやイカといった頭足類であるが、その大きさは現生のそれとは比べ物にならないほど大きいと言われている。
一説には人間が島と間違えて上陸してしまうほどの大きさで、その体長は2.5キロメートルにも及ぶと言われている。
生態
クラーケンはよく自分の生息する海域を航海する船を触手で攻撃し、そこに乗っていた船乗り達を食べると言われているが、
人間以外にも魚類やクジラなどの哺乳類も食すと言われており、その際は強力な臭いを発して、寄ってきた獲物を捕食すると言われている。
また、クラーケンはその巨大さゆえ海流を変えたり、渦を巻き起こしたり、イカやタコのように墨を吐いて近辺の海を真っ黒にすると言われている。
起源
クラーケンは数世紀前にグリーンランドやノルウェー沿岸の海の漁師や船乗り達の間で最も恐れられていた怪物であるが、その起源ははっきりしない。
というのも、実際に「クラーケン」という固有名詞が世に広まったのは18世紀(1755年)であるが、
それよりもずっと前から似たような巨大な海の魔物の存在については語られており、それらはクラーケンの正体と同一であるとされるものもあれば全く別の魔物だとされるものもあるからだ。
例えば13世紀頃にはHafgufaという島のように大きな魚の事が文献に書されているが、一説にはこれをクラーケンと同一視する見方もある。
正体
クラーケンと言えばダイオウイカがモデルであると言われる事が多いが、現生のダイオウイカの平均的な大きさは10メートル程度で、最大でも20メートル前後なので、2.5キロメートルと言われるクラーケンには遠く及ばない。
そもそもクラーケンを初めとするそれに類似する超巨大な海の幻獣は人々の海に対する畏怖の念から生まれたものがほとんどなので、それ等の正体を科学的に解明しようとするのはナンセンスな事である。
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