イッカクの生態・形態・生息地について分かりやすく記述していく

イッカクについて

イッカクは偶蹄目ぐうていもくイッカク科イッカク属に分類されるクジラの仲間。

ちなみにイルカとクジラの生物分類上の違いは大きさだけであり、鯨類げいるい(ハクジラ)に分類される動物の内3~5メートル以下のものをイルカと呼ぶ事が一般的とされている。

イッカクは北極海に広く分布、生息している。

北極海の北緯70度よりも北の海に生息しており、大多数のイッカクがカナダ(北アメリカ)の海域に生息している。

体長・体重

体長:3.7~5メートル

体重:0.7~1.8トン

身体能力

イッカクの普段の遊泳速度は時速6~10kmほどで人間の歩行速度と余り変わらない。

しかし驚いた時や獲物を追う際のトップスピードは時速40km前後である。

またイッカクは潜水が得意で20~25分間もの間を息継ぎなしで海に潜り続けられる。

その水深は最高で1500~1800メートルにも及ぶ。

ツノについて

頭から生えているように見えるツノは実はツノではなくて上顎に生えた2本の前歯の内、左側の歯が成長したものである

この牙は通常オスにしか生えないがある一定の割合でメスも持っている場合もある。

さらに前歯が2本とも長く成長した個体や左の歯ではなく右の歯が成長した個体なども確認されている。

牙は長いもので3メートルにもなり重さは10キログラムを超える事もある。

牙の役割について、長い間研究者達の間でイッカクの牙は争いに用いられる武器だと考えられて来たが、実際にイッカクがこれを闘いの道具に用いているのを確認できた事はなく、最近ではこの牙には無数の神経があり、イッカクはこれを水圧や水温を計るのに用いている事が明らかと成って来た。

また一方で群れの中でのステータスシンボルとしての役割もある。

面白い事にイッカクは海底付近を遊泳する際は80%もの時間を逆さまになって泳いでいる。

これは牙が海底にぶつかって折れてしまうのを防ぐためだと考えられている。

食べ物

魚類イカなど。

主な食べ物はタラの類の魚。

天敵・捕食者

イッカク主な捕食者はホッキョクグマシャチだが、幼獣などはセイウチに襲われる事もある。

また人間も彼らにとって危険な天敵・捕食者である。

多くの国で捕鯨が禁止されているが、北極圏に住むカナダの先住民などはイッカクを捕らえる事が法律で認められているため、食料として捕鯨される。

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