セイウチの生態・形態・生息地

セイウチについて

セイウチは食肉目セイウチ科セイウチ属に分類される鰭脚類ききゃくるい

学名はOdbenus オドビィナス rosmarusロォスマァラスで意味は「歯で歩く海の馬」だが、和名は海の象「海象せいうち」である。

ちなみに英名はWalrusウォー(ル)ラァスという。

ユーラシア大陸北部、北アメリカ東部、アラスカ西部、グリーンランドの北極海に分布、生息している。

※画像は大まかな位置を示す

生息域は北極圏の沿岸地帯および北極海の氷上などである。

過去には日本の三重県沖で捕獲された事もある。





体長・体重

体長:2~3.6メートル

体重:800キログラム~2トン


身体能力

巨体ゆえに陸上での動きはかなり鈍いが水中では平均時速7kmほどで泳ぎ、短い距離なら時速35kmほどまで出せる。


牙について

セイウチと言えば上顎に生えた2本の長い牙が特徴だ。

牙は犬歯が成長したもので、最大80センチメートル~1メートルにもなる。

牙はオスとメスのどちらにも生えるが、オスの方が長く成長する。

牙の役割について、基本的には群れの中でのステータスシンボルであり、地位をアピールするためにある。

しかし、牙の役割は実際はもっと汎用性はんようせいがあり幅広い用途に用いられる。

例えば氷に穴を開けたり、海底で獲物を掘り起こしたり、海中から氷上に上がる時の支えにしたり、オス同士の闘争や外敵から身を守る為の武器として用いる事もある。

またセイウチの牙は象の牙に次いで大きく、さらに硬くて丈夫なので細工品などに用いられて来た。

※現在セイウチの捕獲が許可されているのは先住民のみ

ちなみに牙は生涯を通じて伸び続ける。


食べ物

主な主食は二枚貝である。

また、巻貝、タコ、エビ、カニ、ナマコ、魚類なども食べる。

さらにワモンアザラシの幼獣を捕食する場合もある。


天敵・捕食者

主な天敵はホッキョクグマだが海の中にいる時はシャチに襲われる場合もある。

ちなみにホッキョクグマがセイウチを襲う事は稀である。

その理由にはセイウチに返り討ちに遭い致命傷を負ってしまうリスクが比較的に高い事とセイウチの分厚い脂肪に阻まれて仕留める事が難しい事などが挙げられる。

※一番の天敵・捕食者は人間であり、過去に牙や肉目的で乱獲され、絶滅してしまった地域もある





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