ヒクイドリの生態・形態・生息地

ヒクイドリについて

ヒクイドリはヒクイドリ目ヒクイドリ科ヒクイドリ属に分類される二足歩行の恐竜を彷彿ほうふつさせるような見た目をしている鳥類で、ダチョウに次いで世界で二番目に大きな鳥である。

※体長はエミューの方が大きいが体重はヒクイドリの方が重いのでエミューよりも大きいとされている

ちなみに子育てはオスの仕事でメスは卵を産むと別のオスを求めて去ってしまう。

インドネシア(ニューギニア島南部、アルー諸島)、パプアニューギニア、オーストラリア北東部に分布、生息している。

ヒクイドリは主に熱帯雨林に生息しており、オーストラリアの北東部では沿岸沿いの砂浜に姿を現す事もある。





体長・体重

体長:120~190センチメートル

体重:29~85キログラム

※メスの方が大きく成長する


身体能力

大きな体躯と比較して翼は小さくて飛べないが、脚力が強く時速50km程度で走る事が出来る。

ヒクイドリの脚はとても太く頑丈で、キック力は凄まじく、人間がくらえばひとたまりもない。

また3本の足先にはそれぞれ刃物のような鉤爪がついており外敵から身を守るのに大いに役立つ。


和名「火食鳥」の由来

ヒクイドリは英語ではCassowaryカァサァウェアリィと言うが、日本では「火食鳥ヒクイドリ」と言う。

これは実際にヒクイドリが火を食べるからではなくて、喉の赤い肉垂にくすいが火を食べているかのように見えた事からこのように名づけられたと言われている。


食べ物

食性は雑食性で、昆虫類や小型の哺乳類の死骸なども食べるが主な食べ物は森林に落ちている果実類である。

果実類はヒクイドリに食べられてしまうがその代わり種子を遠くに運んでもらえるという利点がありお互いに上手く共生きょうせいしている。

※果実と一緒に飲み込まれた種子が糞と共に排出される


世界で一番危険な鳥?

ヒクイドリは過去にギネスブックに「世界一危険な鳥」として認定された事もあり、一般的に気性の荒い恐ろしい鳥として認知されている。

実際にヒクイドリに襲われて命を落としてしまった人が過去に何人か確認されており、最近ではフロリダの老人(75歳)が私有地で飼っていたヒクイドリに襲われて亡くなった。

基本的には他の多くの鳥類と同じで慎重で用心深い性格をしているので人間と遭遇した場合は逃げる事がほとんどだが、

観光地などで人間に慣れてしまった個体は逃げずに近づいて来ることもある。

また、人間の急な接近に驚いた時や子育て中のオスなどは好戦的になる事があるので注意が必要。

先ほども記述したようにヒクイドリの脚はかなり強靭でキック力が凄まじく、さらに足先には鋭利な鉤爪もついているので非常に危険、人間の皮膚などは簡単に引き裂かれてしまうだろう。


天敵・捕食者

野生のヒクイドリの成獣には天敵はいないが、幼獣は現地に生息している大型のトカゲなどに狙われる事もある。

また、他の多くの動物達と同じようにヒクイドリの最大の天敵は人間である。

食用に狩猟の標的にされたり、環境破壊により住みかを侵されたりしている。





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