ヘラジカの生態・形態・生息地

ヘラジカについて

ヘラジカは偶蹄目ぐうていもくシカ科ヘラジカ属に分類されるシカで、シカ科の中で最大種である。

北アメリカではヘラジカをmooseムースと言うがヨーロッパではelkエルク言う。

ちなみに北アメリカでelkエルクと言えばまったく別の種であるワピチ(アメリカアカシカ)の事を指す。

北アメリカ北部・ヨーロッパ北部・アジア北部および東部に分布、生息している。

生息域は北極圏付近の針葉樹林しんようじゅりん、落葉樹林、沼地、湖畔こはんなどである。





体長・体重・肩高

体長:2.4~3.1メートル

体重:200~1000キログラム

肩高:140~230センチメートル


身体能力

ヘラジカは大きさのわりに走るのが速く、全力で走ると時速50~60kmほどに達する。

またヘラジカは泳ぐのが得意で、大きな川や湖でも泳いで渡る事が出来る。

泳ぐ速度は最高で時速10kmほどで、2時間も泳ぎ続ける事が出来ると言われている。


食べ物

葉、地衣類、水棲植物、コケ類、樹皮など


角について

ヘラジカの角はとても大きく、最大で2メートルを上回る。

角はオスにしか生えず、この角はメスを巡る争いや敵を撃退するのに用いられる。

また角は毎年冬に抜け落ちて春がくると、また新しく生え変わる。

ちなみに「ヘラジカ」という和名の由来は本種の大きくて平たいにあり、この手の平を広げたような平たい角は繁殖期に遠く離れたメスの鳴き声をキャッチするのに役立つ

※平たい角がパラボラアンテナと同じ働きをして音を増幅し、耳に伝える


天敵・捕食者

ヘラジカを捕食する動物には生息域の重なるヒグマオオカミトラなどが挙げられるが、健康な大人のヘラジカであれば角やひづめで捕食者を撃退できる。

ヘラジカにとって最も恐ろしい天敵、捕食者は人間で、毎年秋になると数万頭のヘラジカがライセンスを持ったハンター達に狩猟しゅりょうされる。

※ヘラジカの肉は美味しいらしい





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