キングコブラの生態・形態・生息地

キングコブラについて

キングコブラは有鱗目ゆうりんもくコブラ科キングコブラ属に分類される世界最大の毒蛇である。

キングコブラの毒は即効性が強いのですぐに血清を打たないと助からない。

ちなみにインドの路上などで大道芸の為に用いられる毒蛇はみな毒抜き(牙を抜く事)をしてあるので蛇使いが噛まれて大事に至る事はない。

中国南部、インド西端部から南端部、インド亜大陸東部、東南アジアに分布、生息している。

キングコブラは主に熱帯雨林や平原地帯、山地の森林などに生息しており、人との接触はすくないが、たまに山間部の民家に出没する事があるらしい。





体長・体重

体長:2.5~5.5メートルほど

体重:3~9キログラムほど


身体能力

キングコブラのトップスピードは時速8~13kmほどで他の多くの蛇と同程度で余り速くない。

しかし、獲物を狙う際の瞬発力はボクサーのジャブ並みに速い。

キングコブラは泳ぐ事もできる。

キングコブラと言えど蛇なので噛む力、顎の力は強くない。


名前の由来

キングコブラの学名はOphiophagus オフィオファガス hannahハァナァと言う。

このOphiophagusオフィオファガスとは「蛇を食べるもの」の意であり、英名のKing キング cobraコブラKingキングも他の蛇を食べる事から「蛇の王」と考えられた事に由来する。

つまり、単純に考えればコブラ科の中で最も大きい事から「キングコブラ」と名づけられたと考えられるが、実際は「蛇を食べるコブラ科の蛇」だからキングコブラと名づけられたという事である。


キングコブラの毒について

キングコブラの持つ毒は神経毒だ。

神経毒は即効性の高い毒で、これが血液中に注入されると麻痺しびれ呼吸心臓停止を引き起こし、死に至る。

キングコブラの毒の強さは他のコブラ科の蛇に劣るが、一噛みで注入できる毒の量が多い。

その量は7mlほどで、これは人間に換算すると約20人分の致死量に相当すると言われている。

実際に世界でもキングコブラに噛まれて助かった例は過去に1名、1件しか報告されていない。

この助かった1名は生物学・医学研究を行う研究所の職員であり、キングコブラに餌を与えようとしたところを噛まれたが、研究所には万が一に備えてキングコブラの神経毒に対する血清を用意していたのでその職員は一命を取り留めた。


天敵・捕食者

キングコブラの主な天敵・捕食者にはクジャクマングースなどが挙げられる。

クジャクにはキングコブラの神経毒に対する耐性があるので、噛まれても体が麻痺したりする事はない。

マングースに関しては過去に蛇の毒に耐性があるとして、ハブの被害に悩まされていた沖縄に導入されたが、実際は毒に対する耐性はないそうだ。





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