もくじ
ホッキョクグマについて
ホッキョクグマは食肉目クマ科クマ属に分類される大型の肉食獣であり、陸上の肉食動物の中ではヒグマと並んで最大級の大きさを誇る。
ちなみにホッキョクグマの見た目は毛の構造のせいで白っぽく見えるが皮膚の色は熱を吸収する黒色である。
北極海、カナダ北部、ロシア北部に分布、生息している。
ホッキョクグマは主に北極圏の凍った海の上で生活をしているが、食料を求めて内陸に入り込む事もある。
体長・体重
体長:1.8~2.8メートル
体重:400~700キログラム
身体能力
ホッキョクグマの足の裏は部分的に毛に覆われているので氷上でも滑らずに歩いたり走ったり出来る。
その際のトップスピードは時速40kmほどにもなり、これはオリンピックの短距離選手並みに速い。
さらにホッキョクグマは泳ぐのが得意で流氷の間を数時間にわたって泳ぐ事ができる。
※ホッキョクグマの前足は幅が広く、わずかながら水かきもついている
地球温暖化の影響によって海氷が少なくなってしまうと必然的にホッキョクグマは長距離を泳がなくてはならなくなり、ある地域のホッキョクグマは1~10日ほども連続で泳いだ事も記録もされている。
噛む力、咬合力は人間の7.5倍ほどもあり、このレベルになると骨を噛み砕く事が比較的安易になる。
食べ物
ホッキョクグマはヒグマと遺伝子的に近いが、ヒグマよりも肉食性が強く、脂肪の多い動物を好んで食べる。
主な食べ物はアザラシで、魚類や鳥類、流氷水域にいるイッカクやシロイルカなども捕食する。
空腹が続くとセイウチなども襲うが、返り討ちに遭う危険性があるので大人のセイウチを狙う事は滅多にない。
天敵・捕食者
基本的に野生のホッキョクグマに天敵、捕食者はいないが、銃を持った人間や海を泳いでいる間はシャチなどが脅威となる。
また、オスのホッキョクグマはまだ幼獣のホッキョクグマを襲って捕食する事があるので子連れのメスはオスのホッキョクグマを恐れ、警戒する。
ホッキョクグマとヒグマの混合種
自然界にはとホッキョクグマとヒグマ(ハイイログマ)の混合種の存在が確認されている。
ヒグマ(ハイイログマ)の生息する北アメリカ北西部はホッキョクグマの生息する北極海に面している事からこの2種は縄張りを共有しており、さらに遺伝的にも近く、交配が可能なので自然界に2種のハイブリットが誕生したと言われている。
しかし本来、ヒグマは陸上で生活、繁殖し、一方のホッキョクグマは氷上で生活、繁殖するので以前は自然界にこの2種の混合種は存在しないとされて来たが、
存在が確認された現在、一説によると地球温暖化により狩場を失ったホッキョクグマが頻繁にヒグマの生息域に上陸したために雑種が誕生したと言われている。
※この混合種は両者の特徴を掛け合わせたような見た目をしている