名:アムドゥシアス(Amdusias)/アムドゥキアス(Amdukias) 序列:67 爵位:公爵 惑星 :金星 星座:宝瓶宮(みずがめ座)
もくじ
アムドゥシアスとは
アムドゥシアスとは悪魔学における悪魔の一人で、「ゴエティア」に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
「ゴエティア」によると、アムドゥシアスは地獄の魔神29個軍団を支配する序列第67の悪魔、偉大にして強大なる地獄の公爵であるという。
また、彼は最初に術者の前に現れる時はユニコーンの姿を取るが、命じられれば人間の姿を取るそうだ。
なお、彼が人間に変身する際にはいくつものトランペットや、ありとあらゆる楽器の音が聴こえてくるそうだが、「ゴエティア」と関係の深い魔導書「悪魔の偽王国(ヨハン・ヴァイヤー著)」にはトランペットや楽器の音は聴こえてくるが、姿は見えないと書かれている。
次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、彼は術者の命令に応じて木々を曲げたり傾けたりする事が出来るそうだ。
他にも、アムドゥシアスは術者に良き使い魔を授けるとも言われている。
さて、アムドゥシアスの「木々を曲げたり傾けたり出来る能力」が現代においてなんの役に立つのかは分からないが、彼を召喚してその力を借りたい者は、彼(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて事前に身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
ちなみに、「使い魔」とは術者の命令に従順な下級の精霊や動物などの事で、主に術者が自ら行うまでもない些細な用事などを代行するとされている。
英語ではこのように術者の命令に従順な精霊や動物などの事をFamiliarなどと呼ぶが、Familiarは「親しい」や「飼いならされた」などという意である。
備考
「ゴエティア」ではアムドゥシアスは最初はユニコーンの姿で現れ、後に命令に応じて人間の姿を取るとされているが、19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書「地獄の辞典」のアムドゥシアスの項目の挿絵には頭部がユニコーンで体が人間の獣人のような姿で描かれている。
また、トランペットらしき楽器も描かれている。
参考文献
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等
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