名:キメイエス(Cimeies) 別名:キマリス(Kimaris)、キメジェス(Cimejes) 序列:66 爵位:侯爵 惑星 :月 星座:磨羯宮(やぎ座)
もくじ
キメイエスとは
キメイエスとは悪魔学における悪魔の一人で、「ゴエティア」に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
「ゴエティア」によると、キメイエスは地獄の魔神20個軍団を支配する序列第66の悪魔にして、力強く、たくましい、偉大なる地獄の侯爵であるという。
また、彼は勇猛な戦士の姿で、大きく立派な黒馬に乗って術者の前に現れるそうだ。
次に彼の持つ能力や権能、術者にもたらす恩恵などについてだが、彼は人間に文法、論理学、修辞学を完璧に教える事が出来るという。
他にも、失われたものや隠されたもの、財宝などを見つけ出す事が出来るそうだ。
なお、キメイエスを召喚してその力を借りたい者は、彼(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて事前に身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
ちなみに、「ゴエティア」と関係の深い魔導書「悪魔の偽王国(ヨハン・ヴァイヤー著)」には上記の能力や権能に加えて、男性を兵士に変えて遠征に向かわせる事も出来ると書かれている。
なお、遠征とは「遠くに征伐に行く事」もしくは「試合や探検などのために遠くへ出向く事」であり、征伐とは「悪者、敵、服従しない者を攻め討つ事」である。
さて、同書には「男性を兵士に変えて遠征に向かわせる」と書かれているので、ここで言う遠征とは「遠くに征伐に行く事」という風に考えて良いだろう。
備考
キメイエスはアフリカの全ての精霊を支配しているらしく、そのイメージからキメイエスはアフリカの部族の戦士のような姿で描かれる事が多いようだ。
私が悪魔の記事を書く時にいつもお世話になっている参考書「萌える!ソロモン72柱の魔神事典」のキメイエスの項目の挿絵にもマサイの戦士のような姿で描かれている。
なお、アフリカは今も昔も黒魔術が盛んな地域であり、古くから神や精霊などを信仰してきたという。
場合によっては目的を達成するために人間や動物などの生贄を捧げる事もあったそうだ。
参考文献
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等
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