ソロモン72柱の悪魔 偉大なる地獄の総裁オセについて分かりやすく記述していく

名:オセ(Ose) 序列:57 地位:総裁 惑星 :水星 星座:天秤宮てんびんきゅう(てんびん座)

オセとは

オセとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。

『ゴエティア』によると、オセは地獄の魔神30個軍団を支配する序列第57の悪魔にして、偉大なる地獄の総裁であるという。

また、彼は初めに術者の前に現れる時は威厳あるひょうの姿を取るが、しばらくすると人間の男性の姿を取るそうだ。

次に、オセの持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、彼は人間の姿形を術者の思いのままに変える事が出来、また、姿を変えられた人間は新しい姿に精神がすぐに適応し、自分がその生き物または物体であると完全に思い込んでしまうという。

例えば『ゴエティア』と関係の深い魔導書『悪魔の偽王国』によれば、オセによって王や教皇きょうこうに姿を変えられた場合はどんなに元が貧しい者であったとしても精神がすぐに新しい姿に適応して、完璧に王や教皇になりきってしまうそうだ。

さて、他にもオセは人間に基礎教養学問を教えたり、神学や隠された秘密の物事に関する質問に真実の答えを授けたりするそうだが、この手の能力を持つ魔神はソロモン72柱の悪魔の中だけでもたくさんいるので、特に記述する事はない。

なお、オセを召喚し、その力を借りたい者は彼(下記)の印章を羊皮紙ようひしまたは金属板に書いて身に着けておくべきであり、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。

ちなみに、19世紀フランスの文筆家ぶんぴつかコラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』には、オセは「王冠を被って現れるが、その支配は1日に1時間しか続かない」と記述されているが、それ以上は詳しく書かれていないので何の支配を指しているのかは不明だそうだ。

備考

昔から豹は悪魔的なイメージを持つ動物として考えられていたそうで、キリスト教においては肉欲と罪を示す獣として認知されていたらしい。

そんな背景もあり、豹の姿を取る魔神は「ソロモン72柱の悪魔」の中だけでもオセを含めて3体もいる。

ひとりは序列第12のシトリ、もうひとりは序列第64のハウレス、そしてオセである。

ちなみに、豹は英語でLeopardレパードまたPantherパンサーと言うが、分類上一般的には黄色い毛に黒い斑点があるものをLeopardと呼び、黒い毛の豹をPantherと呼ぶらしい。

参考文献

・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース

・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団

・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所

・Wikipedia等

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