悪魔 バラムについて



名:バラム(Balam) 序列:51 爵位:王 惑星 :太陽 星座:獅子宮ししきゅう(しし座)

バラムとは

バラムとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。

『ゴエティア』」によると、バラムは地獄の魔神40個軍団を支配する序列第51の悪魔、偉大にして恐るべき、そして有力なる地獄の王であるという。

また、彼は人間の男性と雄牛、雄羊によく似た3つの頭をもつ姿で、手に大きな鷹をとまらせ、狂暴な熊に乗って術者の前に現れるそうだ。

さらに、彼の両目は燃え盛る炎のようで、蛇のような尻尾をもっているという。

次に、彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、彼は人間に過去、現在、未来の物事について真実の答えを授けるそうだ。

要は質問をすれば何でも答えてくれるという事である。

他にも、彼は人間を不可視(透明)にしたり、賢くしたりする事が出来るそうだ。

なお、見た目の恐ろしさに反して知性的な権能けんのうをもつバラムだが、彼を召喚し、使役しえきする事を望む者は、彼(下記)の印章を羊皮紙ようひしまたは金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。

ちなみに、熊に乗って現れる魔神はソロモン72柱の悪魔の中にはバラムともうひとり、序列第20のプルソン(王)しかいない。

また、ソロモン72柱の悪魔の中にはバラムのように3つ首の魔神が他にも何体かいるが、彼と同じ「雄牛」「人間の男性」「雄羊」という組み合わせの3つ首の魔神は序列第32のアスモダイ(王)しかいない。


備考

『ゴエティア』ではバラムは人間の男性雄牛雄羊の三つ首の悪魔であると記述されているが、19世紀フランスの文筆家ぶんぴつかコラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』のバラム(バラン)の項目の挿絵には3つ首ではなく、人間の男性雄牛雄羊の特徴を合わせたような顔をした1つ首の悪魔が描かれている。

ちなみに、上記画像のクマの首のあたりにぽっかりの穴が開いているが、オリジナルの絵にも同じように穴が開いているのかどうかは分からない。

というのも、画像検索でバラムを調べてみると、同じ作品だが首に穴の開いてないバージョンの画像もあったからだ。

真相はどうかは分からないが、私は日版のウィキペディアに記載されていたパブリックドメインの上記の画像(首に穴の開いた画像)をそのまま使用している。


参考文献

・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース

・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団

・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所

・Wikipedia等





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