悪魔 オロバスについて



名:オロバス(Orobas) 序列:55 爵位:大公 惑星 :木星 星座:天秤宮てんびんきゅう(てんびん座)

オロバスとは

オロバスとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。

『ゴエティア』によると、オロバスは地獄の魔神20個軍団を支配する序列第55の悪魔、偉大にして強大な地獄の大公であるという。

また、彼は最初に術者の前に現れる時は馬のような姿を取るそうだが、命じられれば人間の男性の姿を取るそうだ。

次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、彼は過去、現在、未来のあらゆる物事、神学と世界の創世に関する質問に真実の答えを授けるという。

他にも、彼は人間に権力や高位の地位を授けたり、敵と味方の両方からの好意をもたらすそうだ。

要は、オロバスを召喚し使役しえきすると、誰からも好かれる物知りで偉い人になれるという事だ。

さて、オロバスは魅力的な能力を持つ魔神なので彼を召喚し、使役しえきする事を望む者は多いだろう。

しかし、その際は彼(下記)の印章を羊皮紙ようひしまたは金属板に書いて身に着けておくべきであり、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。

ちなみに、基本的に悪魔はどんなに従順に見えても決して油断してはならない存在である。

実際にソロモン72柱の悪魔の中には術者を欺いたり、盗みや他人を傷つけたりするように誘惑する魔神が何体もいるので注意が必要だが、

そんな悪魔たちの中において、術者に対して真に誠実で他の魔神などの誘惑からも守ってくれるのがこのオロバスであるそうだ。

非常にイケメンな魔神である。


備考

『ゴエティア』ではオロバスは最初は馬の姿で現れ、後で命令に応じて人間の男性の姿を取るという風に記述されているが、19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』のオロバスの項目の挿絵では頭部が馬、上半身が人間、下半身が馬の獣人のような姿で描かれている。

後世ではこちらの姿の方がポピュラーになったそうだ。


参考文献

・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース

・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団

・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所

・Wikipedia等





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