名:マルコシアス(Marchosias) 序列:35 爵位:侯爵 惑星 :月 星座:双魚宮(うお座)
もくじ
マルコシアスとは
マルコシアスとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、マルコシアスは地獄の魔神30個軍団を支配する序列第35の悪魔、偉大にして強大なる地獄の侯爵であるという。
また、彼は初めはグリフォンの翼と蛇の尾を持つ狼の姿で、口から炎を吐きながら現れ、しばらくしてから術者の命令に応じて人間男性の姿を取ると言われている。
なお、イギリスのオカルティスト、マクレガー・メイザースが英訳した『ゴエティア』のマルコシアスの項目の一文には「he is a strong fighter(彼は屈強な戦士である)」という風に記述さている。
また、『魔導書ソロモン王の鍵(青狼団)』には、マルコシアスは悪魔に身を落としてはいても、正直で、義にあつい戦士であるという風に記述されている。
そんなマルコシアスの持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、『ゴエティア』には何も書かれていない。
しかしながら、『ゴエティア』よりも後世の魔導書や悪魔解説書にはマルコシアスは「術者の質問に答えたり、闘争や争いを助ける悪魔である」という風に定義付けされているようだ。
いずれにせよ、術者はマルコシアス(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておくべきであり、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
備考
コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』におけるマルコシアスの項目の挿絵
出典 Wikipedia
マルコシアスはもともとは主天使の階位にあったそうで、かつての主人であったソロモン王に1200年後には第七天の御座に戻りたいとの願いを語ったそうだ。
ちなみに、主天使とは神学における天使の階級の中で上から4番目に偉いとされる天使の総称である。
以下に天使の階級をまとめたものを記載しておくので参考にして欲しい。
上位三隊「父」の階層
熾天使
智天使
座天使
中位三隊「子」の階層
主天使
力天使
能天使
下位三隊「聖霊」の階層
権天使
大天使
天使
ちなみに、マルコシアスという名はラテン語で「侯爵」を意味する単語marchioに由来するそうだ。
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等