ソロモン72柱の悪魔 偉大なる地獄の公爵アスタロトについて分かりやすく記述していく

名:アスタロト(Astaroth) 序列:29 爵位:公爵 惑星 :金星 星座:磨羯宮まかつきゅう(やぎ座)

アスタロトとは

アスタロトとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。

『ゴエティア』によると、アスタロトは地獄の魔神40個軍団を支配する序列第29の悪魔、強大にして強壮きょうそうなる地獄の公爵であり、右手に毒蛇をたずさえた、邪悪な天使の姿で、竜に似た地獄の獣に乗って術者の前に現れるそうだ。

なお、召喚時にアスタロトをそばに近づけさせるのは大変危険であると言われている。

その理由はアスタロトの酷い悪臭のする息が術者を傷つけるからだそうだ。

だが、事前に魔法の指輪を用意しておき、それを自分の顔のそばに掲げ続ける事で、身を守れるそうだ。

次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、アスタロトは過去現在未来に関する質問に真実の答えを授けたり、あらゆる秘密を発見する事が出来るという。

また、人間に全ての基礎教養学問を教え、さらに、望まれれば自分を含む悪魔たちがどのように堕天したかを快く話してくれるそうだ。

なお、術者はアスタロト(下記)の印章を羊皮紙ようひしまたは金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。

備考

18世紀を代表する魔導書のひとつ『大奥義書』の中では、アスタロトは皇帝ルシファー、君主ベルゼビュート(ベルゼブブ)とともに地獄を支配する3大悪魔の一人、地獄の大公爵として紹介されているようだ。

また、『ゴエティア』ではアスタロトが乗用に使う従僕は竜に似た地獄の獣という風に記述されているが、19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書『地獄の辞典』のアスタロトの項目の挿絵には竜に似た獣というよりはコウモリネズミを掛け合わせたような獣が描かれている。

なお、このようにアスタロトは一般的に男性の姿で描かれる事が多いが、一説によるともともとは美しい女神であったそうだ。

彼女は悪魔に身を落とす前は、古代中東において広く一般的に崇拝されていた主神「バアル」と関係の深い女神アシュトレト(アスタルト)であったと言われてる。

後にキリスト教の布教などによってアシュレトトやバアルなどは異教の神々とみなされ、彼女は大悪魔アスタロトになったという。

参考文献

・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース

・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団

・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所

・Wikipedia等

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