名:サロス(Sallos) 別名:サレオス(Saleos)、ザレオス(Zaleos)、ザエボス(Zaebos) 序列:19 爵位:公爵 惑星 :金星 星座:天秤宮(てんびん座)
もくじ
サロスとは
サロスとは悪魔学における悪魔の一人で、『ゴエティア』に記載された「ソロモン72柱の悪魔」の1柱を担う魔神である。
『ゴエティア』によると、サロスは地獄の魔神30個軍団を支配する序列第19の悪魔、偉大にして強大なる地獄の公爵であるという。
彼は公爵位を示す冠を被った雄々しい兵士の姿で、クロコダイルに乗って現れるが、穏和であるそうだ。
次に彼の持つ能力や術者にもたらす恩恵についてだが、サロスは非常に強力な悪魔で、人の心に作用する能力を持つようだ。
英語版の『ゴエティア(英訳:マクレガー・メイザース)』には「He causeth the Love of Women to Men, and of Men to Women(彼(サロス)は女性の心に男性への、男性の心に女性への愛情を生じさせる)」と書かれている。
分かりやすく言うと、これは男女の間に恋心を抱かせる能力である。
なので、例えあなたが男性であっても女性であっても、サロスを召喚し、使役する事で自分の片思いの相手の心を手に入れる事が出来るという訳だ。
なお、術者は彼(下記)の印章を羊皮紙または金属板に書いて身に着けておかなければならず、もしも怠った場合は彼を従える事は出来ず、恩恵は受けられないそうなので注意されたし。
備考
ワニに乗って現れる魔神はサロスの他にもソロモン72柱の悪魔の中には2柱存在している。
それは序列第2の魔神アガレスと第3の魔神ヴァッサーゴである。
『ゴエティア』にはヴァッサーゴはアガレスと同じ姿をしていると記述されているので、両者を同一の悪魔だとする説もあるそうだ。
なお、サロスとの関係については定かではないが、ヴァッサーゴもまた比較的穏和な性質であると言われているのでワニに乗って現れる以外にも共通点はありそうだ。
以下に『地獄の辞典』に記載されたサロスとアガレスの挿絵の画像を貼っておくので、見比べてみると面白いだろう。
※地獄の辞典とは19世紀フランスの文筆家コラン・ド・プランシーによって書かれた悪魔解説書の事である
サロス(ザエボス)
出典 Wikipedia
アガレス
出典 Wikipedia
参考文献
・英語版ゴエティア 英訳:マクレガー・メイザース
・魔導書ソロモン王の鍵 編著者:青狼団
・萌える!ソロモン72柱の魔神事典 著者:TEAS事務所
・Wikipedia等
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