妖精 フーアについて

フーアとは

フーアとはアイルランドやスコットランドの伝承に登場する妖精、または精霊の一種である。

Fuathフーアはスコットランドのゲール語で「hateヘイト(憎しみや嫌悪けんお)」を意味する悪意のある水の妖精で、アイルランドとスコットランドの海や川、湖や入江に生息していると言われている。

人間がフーアの住処である海や川、湖や入江に勝手に入り、彼等の怒りに触れると水中に引きずり込まれて溺死させられてしまう事もあると言う。

また、フーアには変身能力があると言われており、姿形の描写は様々である。

ちなみに、変身能力はしばしば悪魔と関連付けられており、悪意のある妖精や精霊に多く見られる能力である。





見た目・特徴・弱点

先ほど先述したように、フーアには変身能力があるので、見た目に関する記述は実に様々であるが、フーアは人間のような姿をとる事が多いと言われている。

その場合は、「緑色の肌色(または緑色の衣服)」「黄色い毛に覆われた体(または馬のたてがみのような背中に生えた黄色い毛)」「黄色い尻尾」「手足の水かき」などが特徴である。

また、フーアには鼻がなく、その代わりに目が大きいと言われている。

ちなみに、フーアは人間と婚約する事もあると言われており、その場合、彼等の子供は黄色いたてがみや尻尾、水かきなどの特徴を受け継ぐと言われている。

また、一説によると、フーアは太陽の光と冷たい鋼鉄に弱く、それ等によって簡単に撃退できるらしい。


フーアの呪い

フーアの登場する有名な話は幾つかネットに公開されているが、今回は私が調べた中で、最も興味を惹かれた話を一つ簡単に紹介する。

ちなみに、今回紹介する話はGoodrichグッドリッチ Freerフリーアという英国の作家の著書「The Powersパワーズ ofオブ Evilイーヴァル inイン theズィ Outerアウター Herbridesヘブリディーズ(アウターヘブリディーズの悪魔の力)」の中に収められている話である。

※翻訳は私がしたので、実際の内容とは少し異なる表現があるが、大筋は同じである

ーある所に川で釣りをしている男がいた。

釣り人は魚を釣る事に集中していたので他の人が近づいて来ている事に気がつくまで少し時間がかかった。

どうやら近づいて来ているのは男のようだった。

釣り人が魚が逃げてしまうからどいてくれと言うと、その男は素直に従った。

この頃、釣り人は既にたくさんの魚を釣っていたが、彼は釣りを続けた。

すると何か水車のようなものが彼をめがけて転がって来るではないか。

驚いた釣り人は急いで荷物をまとめて逃げようとした。

その時彼は釣った魚を全てカゴに入れたが、一匹だけそのままにした。

その一匹の魚とは彼が少し前に誤ってブーツで踏んづけてしまい、頭が取れてしまった魚だった…

釣り人はカゴに入れた魚を後で直ぐに取りに来れる場所に置くと、一番近くにある住居に向かって急いだ。

その道中、釣り人は何度もなにか見えない力によって地面へ投げ飛ばされた。

「神よ、これはあなたの仕業なのですか?」と釣り人が尋ねても答えは返って来なかった。

翌朝、彼は魚を取りに置いた場所に戻ったが、そこには頭のない魚が一匹だけ残されていただけだったー





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