妖精 ライ・アーグについて



ライ・アーグとは

ライ・アーグとはスコットランドの古い伝承に登場する妖精の一種である。

単独で暮らす妖精で、海や湖などの水域すいいきが近くにある場所によく出没すると言われている。

ライ・アーグは人間よりも遥かに小さな妖精だと言われているが、どういう訳か、兵士の恰好をしており、出くわした人間に決闘を申し込むそうだ。

小さな見た目とは裏腹に、戦闘のスキルは相当のもので、ライ・アーグの右手はいつも決闘に敗れた人間の血で赤く染まっていると言われている。

優れた戦闘スキルを持つライ・アーグだが、それでも、時々は人間との決闘に敗れる事もあるそうだ。

しかし、ライ・アーグとの決闘に勝った人間は14日以内、または2週間以内に必ず死ぬと言われているので、どうやら、ライ・アーグと決闘をした人間は勝っても負けても死ぬ運命にあるようだ。

また、ライ・アーグは人間との決闘の前に、血に染まった右手を相手に向けて挙手きょしゅすると言われているが、このライ・アーグの右手を相手に向けて挙手するという行為は「死の前触れ」であり、ライ・アーグが右手を挙げた時点で相手の人間の死は確定しているそうだ。

なので、あなたがもしもスコットランドのライ・アーグと出くわしてしまった場合は、決闘を申し込まれる前に走って逃げた方が良いだろう。

ちなみに、スコットランドにはレッドキャップと呼ばれる国境地方に住む、恐ろしい妖精(ゴブリン)の存在も伝えられているのだが、レッドキャップは戦で亡くなった兵士達から盗んだ武具を装備しており、兵士の恰好をしたライ・アーグとは類似した点が幾つかある。

一説によるとレッドキャップの司令官がライ・アーグであるとも言われているが、伝承の中にその証拠は見つかっていないそうだ。





見た目・大きさ

先ほど、ライ・アーグの事を人間よりも遥かに「小さな妖精」であると言ったが、具体的な大きさに関しては定かではない。

しかし、人間と決闘が出来る事から、手のひらサイズではない事は確かである。

また、私が調べた範囲では、ライ・アーグは「エルフ」ほどの大きさであると主張する人が多かった印象なので、恐らくライ・アーグの大きさは90センチ~1メートルほどだろう。

見た目に関しては、先ほどライ・アーグは「兵士の恰好」をしていると言ったが、これは勿論「古いスコットランドの兵士の恰好」をしているという事である。

ちなみに、この記事のトップにある画像は、「スカート」を履いた男を描いたものではなく、「キルト」というスコットランドの伝統的な民族衣装を着た兵士をイメージして描いたものである。





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